[通算HP閲覧回数 80,944回 (2024/4/13現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼公立学校の先生の残業代が未支給となっていることが問題となっています(国立や私立の学校は残業手当が支給されます)。中央教育審議会ではこの問題への対応が審議されています。その審議の様子が新聞報道されました。
▼1か月30日間とすると平日は22日、一日8時間勤務とすると8時間/日✕22日/月=176時間/月の勤務となります。給料月額の10%分の残業手当は17.6時間/月の残業分に相当することになりそうです。
▼ほとんど残業をしない先生でも給料月額の10%相当分の残業代が自動的に支給されることは、若手や中堅の先生など、毎日とても忙しくて月70時間以上も残業しなければならない先生からすると、とても納得はできないだろうし、社会的にも理解を得にくいかもしれません。
▼教員の働き方改革(残業削減)のためには、労働基準法の定めどおりに、各教員の実際の残業時間に対応した残業手当を支給すべきと思いますが、ひょっとするとちょっとだけ前進したのかもしれません。
▼とはいうものの、最終的には、財源の問題を解決して、国会で法改正や予算が議決されないと実現しないので、先行きはまだまだ不透明です。
「市議会議員」タグアーカイブ
343 教員勤務実態調査 (20240405)
[通算HP閲覧回数 80,736回 (2024/4/5現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2024/4/4に文部科学省初等中等教育局が令和4年度教員勤務実態調査の集計確定値を公表しました。
▼中学校一般教員の1日当たり在校時間は、平日11時間01分(残業3時間15分)、土日が2時間18分(残業2時間18分)です。一ヵ月30日間とすると月約21時間の残業をしているようです。しかし、一ヵ月6万円以上が想定される残業手当は、法律の定めにより支給されません。しかも、小中学校には衛生管理やアレルギーへの対応などの給食指導(児童生徒の安全確保)があるので、企業のように昼の自由な1時間の休憩時間もありません。
▼実際の回答データを見てみると、1年以上前の調査なのでデータとしてはやや古いですが、興味深い実態も明らかになっています。
▼教員調査のQ35「あなたの学校の校長等は、自らの権限と責任においてリーダーシップを発揮し、一部の教職員に業務が偏ることのないよう校内の業務分担を見直すことや、業務を削減するなど、働き方改革を進め教員の勤務環境を整えていると思いますか。」の回答は、「そう思う」が小学校16.9%、中学校14.7%、高校11.0%で、逆に「まったくそう思わない」が小学校9.0%、中学校12.3%、高校16.1%でした。なぜ校種によって校長のリーダーシップに差が生じるのでしょうか、不思議です。
▼Q5-4では、一人の教員が一週間に担当する授業のコマ数も調査しています。児童生徒は学校で一日6コマ✕5日=週30コマの授業を学びます。一般教員は、週30コマの内の、小学校は週26コマぐらい、中学校は週22コマぐらい、高校は週18コマぐらいを担当しているようです。勤務時間内に授業準備・採点・事務仕事ができる時間は、小学校では一日1コマぐらいしかなく、逆に高校では一日の半分ぐらいはあるようです。校種によって大きな差がありますね。しかも、小学校は給食指導があって、高校には給食がありません。
▼また、Q19-1の「あまりに仕事がありすぎる」の回答にも、校種の差がはっきりと出ています。部活動関係の回答もそうです。
▼「論文を読むときは、元データ・生データを確認せよ」と、大学で学んでいたときに担当教授から厳しく指導されました。全体をまとめた報告書では分からないことが、元データ・生データを見ていると浮かび上がってきます。面白いですね。
令和4年度教員勤務実態調査集計【確定値】(R6/4/4 文科省公表 PDFファイル)
同調査【教員調査・学校調査票 基礎集計表】 PDFファイル
342 羽島市次期総合計画案 (20240329)
[通算HP閲覧回数 80,554回 (2024/3/29現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2024/3/28に「第3回羽島市総合計画審議会」を傍聴しました。2025年から2044年までの20年間において、長期的な視点から目指す羽島市の姿を定め、その実現に向けて展開する施策や目標を審議する会です。今回は基本構想案が提案され、審議会へ諮問されました。
▼他の市町では、「◯◯を造ります、◯◯を整備します」という、いわゆるハコモノ・インフラ整備が中心の総合計画がありがちでした。しかし羽島市では、「羽島市みらい共創プラン」という、「ともに」をキーワードに、自治会や各種団体などとの連携推進を打ち出した総合計画を立案しています。時代の変化をしっかりと汲み取った動きで、市長の行政手腕が感じられます。
▼対して、数人の議員から、ハコモノ・インフラ整備についての行政批判が繰り広げられる今の議会を振り返ると、私たち議員も、時代の変化をもっと敏感に感じ取る必要がありそうです。
▼私の市議2期目のテーマである「持続可能な水田稲作」は、市街化調整区域エリアの土地利用方針として「農地の集約化や生産基盤の強化を進めるとともに、次世代型農業への転換等により、活力を生み出す場としての土地利用を進めます。」と記載されています。
▼市議としてのライフワークである教育・子育てについては、私が願う政策と若干の相違があるので、6月議会の一般質問で取り上げようかと検討しています。
▼いずれにしても、今回の諮問に対する審議を、今後も傍聴し勉強したいと思います。
341 羽島市学校構想検討委員会 (20240322)
[通算HP閲覧回数 80,262回 (2024/3/22現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2024/2/13に「第6回羽島市新しい時代の学校構想検討委員会」を傍聴しました。この委員会では、新し い時代の学校のあり方、教育課題、教育活動、学校運営、適正規模等に関する審議が行われています。委員は、大学教育学部教授2人、小中学校教職員3人、中学校運営協議会委員5人、自治会・PTA・児童委員・公募委員5人です。一般市民というより、学校の様子をよく御存知の方が中心の委員会のようです。
▼今回の協議題は「羽島市の新たな学校像」についてでした。市教委から、小中一貫教育(羽島市、北方町)、学校選択制(美濃市)、学びの多様化校(岐阜市)、教育課程特例校(瑞穂市・岐阜大学附属)、合同授業・活動(山県市)の事例が紹介され、それらを参考に各委員の方々の自由な意見交換が行われました。委員会としての方向性の議論は次回以降のようです。
▼市教委配付資料に興味深いデータがありました。画像のデータは、市内5中学校等の保護者、教職員、学校運営協議会委員へのアンケート結果です。その内訳を見ると、保護者と教職員はほぼ同じ傾向でしたが、教職員と学校運営協議会委員とでは大きな違いがありました。概ね2倍以上の差がある項目をあげると、教職員より学校運営協議会委員の方が圧倒的に多かったのは、Q4のキ、カ、Q5のウ、Q7のエ、カで、逆に教職員の方が圧倒的に多かったのは、Q7のオでした。
▼私には、このような差が生じた理由は分かりませんが、学校教育法第21条に義務教育の目標が10項目定められていて、そのほとんどが教科書の内容を理解し活用できることに結び付いていること、つまりは学校の教員は「確かな学力の育成」が義務教育の基本的で重要な目標であることを意識していることかな、と思ったりしています。
▼「確かな学力」が、アンケートのQ4「子どもたちや我が子に身に付けさせたい、これからの社会人に必要だと思う力や姿は」の選択肢にもしも含まれていたら、結果はどうなっていたでしょうか。多くの子ども達が、お金を払って学習塾へ通っている現状から推察すると、かなり上位に入ってくるのかもしれませんね。
▼ところで、今から10~20年ぐらい前には、「学習意欲の格差」が話題になっていました。最近は、「まったく勉強しない子が大きな集団となって存在」「勉強する子はしっかりやっている」という、学習意欲でなく「学習習慣・学習量の格差」が顕著になってきたようです。
▼先生と子ども達の笑顔が溢れ、先生と子どの達の会話があちこちから聞こえてくる学校で、毎日何時間も教室で行われる国語・算数数学・英語・理科・社会・芸術・技術家庭・保健体育・道徳などの授業を、先生も子ども達も楽しく学んでいる姿を心に描きながら、「羽島市新しい時代の学校構想検討委員会」の議論に注目していきたいと思います。
【会議要旨】羽島市新しい時代の学校構想検討委員会 はこちらへ (羽島市HP)
308 山県市方式 小規模校守る (20230728)
340 町民文化祭 (20240315)
[通算HP閲覧回数 79,963回 (2024/3/15現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2024/3/10に地元の小熊町新生町第40回文化祭「知風まつり」が約400人の参加で盛大に開催されました。
▼保育園児・小学生の発表や、小学生や中学生からなる小熊ソーランの踊り、年配の方々の琴・太鼓・踊り、そして町民有志のバンドなど、盛り沢山のステージや展示でした。体育館の外では、中学生主体の焼きそばなどの模擬店や地元の方々の野菜等販売・防災炊き出し・ゲームなどもあり、折からの寒さを吹き飛ばす熱気でした。
▼息を吹き返した「東小熊音頭」のお披露目もありました。私が生まれ育ち今も住んでいる東小熊集落で、昭和20年代頃に踊られていてその後絶えていたのですが、小熊伝統文化伝承会の方々により復活させていただいた踊りです。
▼「知風」は、地元の小学校が明治6年開校の「知風学校」から始まっていることに由来しています。なぜ「知風」かというと、伊吹山からの風が西から都の文化を運んできて、これからの世の中は学問が大事と伝えてくれたからという話があるようです。
▼コロナ禍をくぐり抜け、小熊町の伝統が小学生中学生の参加で引き継がれていくのは頼もしい限りです。今回の文化祭開催にご尽力いただきました皆様に深く感謝申し上げるとともに、私も地元選出市議会議員として少しでも力になれるよう頑張ります。ありがとうございました。
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