382 議会での妙なできごと_市民病院 (20241228)

[通算HP閲覧回数 98,100回 (2024/12/28現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2024/12/26に12月議会が閉会しました。閉会日には議案の採決が行われます。そこで妙なことが起きました。羽島市民病院の経営は、コロナ禍後の患者数減少が想定以上となり、また光熱費や材料費の値上がり、人件費増などもあって、とても厳しくなっています。そこで、市民病院が年度末まで安定した病院経営をするための運転資金を確保する予算として、市一般会計から病院会計へ約1.6億円支出する市会計予算案(議67号)と、病院会計が市一般会計から約1.6億円を受け取る病院会計予算案(議68号)の2本の議案が議会で審議されていました。妙なことというのは、この2本の議案の採決の際の議員の賛否結果のことです。
▼常識的には、そして論理的にも、支出する市会計予算案と受け取る病院会計予算案は表裏一体の関係なので、両方の予算案に賛成するか、あるいは両方に反対するかのどちらかだと思われます。しかし、先月の市長選で川瀬候補を積極的に支援されていたあるベテラン議員は市会計予算案に賛成して病院会計予算案には反対されました。要するに、市が病院へお金を出すのはOKだけど病院がそのお金を受け取るのはダメというわけです。

▼予算案のある部分についてだけ反対する場合には、予算案全体に反対するのではなく、全体の整合性をとりながら反対する部分のみ削除などした修正予算案を議案として提出し、議会での審議にかけます。ベテラン議員として、他の議員への模範となるような議員活動をしていただきたかったところです。修正予算案といっても、もし「経営診断業務は市民病院の経営改善に役立たない」ので反対ならば、病院会計予算案の第4条債務負担行為を削除するだけのことと思われます。また、もし「しばらくの間の運転資金に充てるための10億円の借入は不要」なので反対ならば、病院会計予算案の第3条の「なお」以下約40文字と市会計予算案の病院事業会計貸付金を削除するだけと思われます。そのような修正案を提案することなく、ただ反対をするだけでは、市民から「口先だけ」とか「市長への嫌がらせ」とか「スタンドプレー」とか言われないかと心配になります。
▼今回の妙な出来事には、このような手続き上のことよりもっと重要なことがあります。それは、今回の病院会計予算案に反対ということは、年度末まで安定して病院経営するための運転資金約1.6億円を確保する案に反対ということであり、年度末に向けて病院の運転資金がショートしてもやむを得ないということであり、そして資金ショートした結果、職員や医師の給料が払えない、電気代や水道代が払えないなど羽島市民病院閉鎖の可能性が高くなっても仕方がない、と思っているということです。今回の病院会計予算案に反対することは「羽島市民病院を閉鎖することになっても良い」と主張したこととほぼ同じなのです。
「年度末まで市民病院の医療行為を続ける」ことと「市民病院の経営を改善する」ことは別次元のことです。それをゴッチャにして、こっそりと羽島市民病院を閉鎖へ誘導するような行為は絶対に許されません。病院運転資金確保の予算案に反対されたベテラン議員は、本音では市民病院を閉鎖へ追い込みたかったのでしょうか。まさかそんなはずはないと思いたいのですが、約1.6億円の病院運転資金確保予算案に反対された事実はとても重いものだとも思います。
▼今年1年間お世話になりました。ありがとうございました。来年も相変わらぬご厚意を頂けますようお願い申し上げます。皆様良いお年をお迎えください。

 

381 一般質問-子育て支援と学校構想 (20241221)

[通算HP閲覧回数 97,806回 (2024/12/21現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
2024/12/13の12月議会一般質問の続編です公選法で認められた届出ビラの活用の他にも主に2点について質問しました。質問と答弁の概要は次の通りです。
▼質問 → 国ではこども家庭庁が、福祉部局やこども政策部局などの行政機関がいじめや不登校の相談やサポートに取り組むことを目的とする「地域におけるいじめ防止対策の体制構築の推進」や「地域における不登校のこどもへの切れ目ない支援事業」を実施しており、近隣では三重県伊勢市や静岡県湖西市などが参加している。羽島市においても、妊産婦や乳幼児とその保護者への支援の推進だけでなく、小中学生の保護者への子育て支援にも市は積極的に取り組むべきと思うが、市長部局のいじめや不登校などの相談窓口は
▼答弁 → 子育て健幸課内「子育て相談センター羽っぴぃ」(058-392-9979)である。
▼質問 → 令和6年11月に「羽島市新しい時代の学校構想検討委員会」から「次代の羽島を担う心豊かなこどもの育成」を目指す「新しい時代における学校の在り方についての答申と報告書」が出された。 教員の働き方改革が喫緊の課題であり、教員不足で学級担任を充てることもままならない場合があるような学校の現状であるが、答申で示された10項目の提言への取り組みは
▼答弁 → 提言の中で重点的に取り組む内容は、学校制度・学校運営・学校配置に関することであり、学校の小規模化や学校施設の改修・更新、児童生徒が自らの願いを実現できる教育制度を考えている。検討にあたっては、家庭や地域での熟議を踏まえた対話型の合意形成を図ることを重視する。今後は学識経験者から助言を求めると共に、教員などを中心としたワーキンググループで答申を具現化するアクションプランの策定に取り組む。
▼他に「持続可能な水田稲作」についても質問しましたが、詳しくは後日お知らせします。

380 一般質問-選挙届出ビラの活用 (20241213)

[通算HP閲覧回数 97,506回 (2024/12/13現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
2024/12/13に議会で一般質問をしました。なぜか最近は質問順のくじを引くと最終日が当たります。というわけで最後の一つ前、ブービーの順番でした。
▼質問項目は4点でした。その一つは前回の市長選をふり返っての課題と今後の対応で、特に政治団体発行の市選管届出ビラの活用方法を取り上げました。12/11の新聞記事にあったような虚偽内容のビラ配布は論外ですが、市民がより良い候補を選択するための情報提供手段として活用できるかも、と考えたわけです。
▼例えば、各候補のチラシから、公約を比較検討するとか、経歴や得意分野を比較するとか、さらには各候補へ質問してその回答を載せるとか、オールドメディアが報道していることを、より詳しく、より論点を明確にして、かゆいところに手が届くような情報として、市民へリアルタイムに提供できる可能性がありそうです。
▼経費は、羽島市内配達の全新聞紙への折込配布1回で、印刷費用B4版両面14千枚約8万円と新聞折込費用約5万円で計13万円程度と試算しました。趣旨に賛同いただける何人かの協力があれば何とかなりそうな額です。
▼2年後の県議会議員選挙や4年後の市長選挙に向けて準備を始めようかな。皆さんはどのように思われますか

 

379 令6年12月議会 日程・一般質問一覧 (20241209)

[通算HP閲覧回数 97,020回 (2024/12/09現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2024/12/3に、羽島市議会12月議会が開会しました。一般質問は12/11(水)~12/13(金)に行われます。私の質問は12/13(金)の午後です。議会HPからライブ配信をご覧いただけたら幸いです。
▼一般質問するのは議長を除く17人の内の15人です。その約半分の7議員が羽島市民病院について質問します。コロナ禍が過ぎて、読売新聞のヨミドクターによると「今年度は42ある国立大学病院のうち赤字は昨年度の22大学病院から32大学病院へと拡大し、総額260億円もの赤字となる見込み」だそうです。大幅な赤字拡大の背景要因は①高額な医薬品・材料の使用料増による医療費、②エネルギー価格高騰に伴う光熱費、③働き方改革に伴う処遇改善による人件費、④物価高騰による業務委託費や老朽化に伴う施設・設備への投資、に関する支出の増加のようです。国立大学病院でさえこのような状況ならば羽島市民病院の経営が厳しいのは当然です。さて、質問される7人の議員は、どのような現状分析を踏まえてどのような対策を提案をされるのでしょうか。とても興味津々です。
▼子育て支援については6人が質問します。市長選で子育て支援の充実や推進を訴えた候補が多かったからでしょうか。私も質問しますが、新しい施策につながることを期待しています。また、小中学校などの給食無償化は概ね年3億円必要だと思いますが、3歳未満の保育無償化にはどの程度の財政負担が必要かにも関心があります。

378 羽島市長選(6) 松井市長4期目へ (20241129)

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▼2024/11/24投開票の羽島市長選で現職の松井聡氏が当選されました。

▼松井市政では、1期目には一旦決定した建設場所が白紙撤回されるなど大混乱した次期ゴミ処理施設建設場所問題の解決、2期目には岐阜羽島駅・インター周辺の企業誘致促進や賑わい演出、3期目には耐震性能が著しく劣った旧本庁舎解体と新庁舎新築による市民サービス向上と防災機能強化に特に尽力されました。
▼松井市政の4期目は羽島市民病院の経営健全化と子育て支援の充実に取り組まれます。3期にわたって着実に課題を解決してこられた卓越した行政手腕と、これまでの12年間に育ててこられた周辺市町や県・国との信頼関係と人脈、そして公平無私・誠実・真面目な人柄で、4期目も大きな成果を上げられることと思います。
▼今回の選挙戦では、松井候補の73歳という年齢や4期目への挑戦という多選に対する「そろそろ変わった方が良いのでは?」「どんな人かよく分からないけれど若い人に期待しようか?」という曖昧な雰囲気への対応が難しかったです。しかし、一番エネルギッシュで、一番明確に未来への展望や道筋を語っていたのは、間違いなく松井候補でした。このような松井候補の本当の姿を市民の皆様へ十分に伝えることができなかったことは、私を含む松井選対の力不足でした。
▼これからの4年間、松井市長と共に、財政規律を守りつつ羽島の未来にとって真に必要な施策を見極めながら「ふるさと羽島」のために頑張ってまいります。とはいうものの私の任期はあと2年間ですけれど。
▼ところで、数人の自民党所属市議会議員が4年前の市長選に引き続き自民推薦候補(松井氏)の対立候補(川瀬氏)を積極的に支援していたので、自民党に対する反党行為で党紀違反に問われる可能性が高そうです。前回も今回もならば、自民党を離党するなりケジメを付けて選挙に臨めば良いのに残念なことです。