146 市長選では公約で票を買う?

▼2020/10/20中日新聞朝刊にとても気になる記事が載りました。岡崎市長選で「年内に全市民へ5万円支給」を公約にして立候補した無所属新人が現職に圧勝したようです。
▼この公約を告示日直前に訴え始めた手法に、「やったもん勝ち、言ったもん勝ち。政治に携わっている者としてむなしい」という政党関係者の声、「現金支給を掲げなければ勝てなくなる」という労組関係者の声、「正気の沙汰とは思えない」という市財務担当者の声があるようです。
▼5万円支給だけでなく、コミュニティバスの充実や30人学級の実現なども市民にとっては嬉しい公約ですが、その実現には多額のお金が必要です。市の将来を背負おうと思う者であれば、これらの公約実現にお金を使うことにより、その裏には実現できなくなる市民にとって大切な施策があることを、しっかりと理解していなければなりません。今後の岡崎市政に注目です。
▼羽島市でも市長選が11/29に近づいてきました。今のところ美容院経営64歳女性と現職の一騎打ちの様相です。市民の皆様には、羽島市の未来を託せる人物をしっかりと見極めていただきたいと思います。また「公約で票を買う」「バラマキ公約の争い」と揶揄されるような無責任で情けない選挙戦にならないことも切に願っています
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羽島市の現職市長ホームページ
羽島市の現職市長Facebook
美容院経営64歳女性候補者のHPやFacebookもご紹介したかったのですが、現時点では経営されている美容院関係のものしか見つけることができませんでした。

 

145 羽島市内ごみ処理施設供用1年前倒し

▼2020/10/19に岐阜市、羽島市、岐南町、笠松町で構成する岐阜羽島衛生施設組合の議会が開かれ、羽島市内に建設する次期ごみ処理施設稼働開始を1年前倒しの令和9年度とする方針が明らかにされたようです。なお、岐阜市境川にあった旧ごみ処理施設は平成28年3月に稼働停止し現在は解体工事をしています。
▼最近は、岐阜羽島衛生施設組合の権限と責任である早期稼働実現について、羽島市議会において、一部議員から不毛とも言われかねない議論が巻き起こり、市長不信任決議案提出の要因の一つにもなりました。今回の1年前倒しで羽島市政の不安定な状況が落ち着くことを願っています。
▼井の中の蛙とも言われそうな羽島市内での勢力争いではなく、今までの羽島市に欠けがちだった「市政の継続と安定、それに基づく県や周辺市町との信頼関係」が、羽島市の発展充実への鍵となりそうです。今回の1年前倒しはそのことを良く表しているのではないでしょうか。
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144 ゴミ有料化を環境審議会へ諮問

2020/9/28開催の羽島市環境審議会を傍聴しました。市からの「家庭系ごみ有料化について」の諮問を受けて審議が行われました。①国のごみ政策の動向、②有料化によるごみ減量効果、③費用対効果、④市の財政改革への効果、⑤ごみ処理に関する公平な市民負担、⑥ゴミに関する教育、⑦ゴミ減量の広報、⑧不法投棄、⑨高齢者などゴミ出しが困難な方への配慮など、多くの観点から議論が交わされました。11月9日に答申が出される予定です。ごみ有料化妥当との答申の場合には、議会審議の結果にもよりますが、令和3年10月からの見込みです。
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羽島市家庭系ごみ有料化実施計画(案) 令和2年8月
環境審議会の会議要旨及び会議資料
委員名簿にある会長の岐阜協立大学副学長・経済学部教授 高橋利行 君は私の古くから友人です。大野町在住ですが羽島市のために頑張っていてくれます。

143 議会で質問できる「市の一般事務」とは

▼2020/10/10の新聞に羽島市議会議会運営委員長発行の「議員の情報発信紙」が折り込まれていました。そこには、岐阜市、羽島市、岐南町、笠松町が構成団体の、羽島市内に「新ごみ処理施設」を建設する一部事務組合「岐阜羽島衛生施設組合」(特別地方公共団体)事務について、「市長は『市の一般事務』には当たらないとし議会質問することはできないと答弁した」、更に市長のこの答弁に対し「議会運営委員会で審議し、概ね議会質問できると結論づけた」などと書いてありました。

▼全国市議会議長会の「標準市議会会議規則」に準じて定められた羽島市議会会議規則第61条に「議員は、市の一般事務について、議長の許可を得て質問することができる。」とあります。
▼また、9月下旬の羽島市議会全員協議会での議論の際に資料配付された「地方議会運営辞典」の抜粋には、「一部事務組合等で共同処理する事務及び国が処理している事務に対して質問することは、当該市町村の事務ではないので、法的には認められない。さらに、当該団体が出資している地方公社の業務については、地方公社は当該団体とは別個の存在であるので質問できない。ただし、当該団体の出資、債務保証の適否や長の監督権の行使の状況等については質問できる。」と説明されています。
▼これらから、市議会の一般質問で、一部事務組合「岐阜羽島衛生施設組合」の事務については質問できないことは明らかです(一歩譲って拡大解釈したとしても質問可能範囲は非常に限定されます)。
▼そのため、一部事務組合「岐阜羽島衛生施設組合」の事務について議会質問可能かどうかは、現在も議会で議論中です。10/7の羽島市議会全員協議会では、議長指示により引き続き議会運営委員会で審議していただくことになりました
▼なのに、「議会運営委員会で議会質問できると結論づけた」と、議会運営委員長は何故この時点で市民へ広く広報されたのだろうか。不思議です

▼それはそれとして、会議規則を杓子定規に適用することよりも、議会活性化のために、議会と執行部が誠実に協議しながら、一般質問の許容範囲を「申し合わせ事項」などにより丁寧に定めることが大切だと思います。
▼しかし、議会運営委員長みずからが、市長不信任決議案に賛成討論し、さらに、「市長が今までのことを隠蔽するために『一般事務には当たらない』を持ち出した」と思わせるようなことまで市民へ広報してしまっては、それも無理かも知れません。残念です
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岐阜羽島衛生施設組合のHP
岐阜羽島衛生施設組合の規約
141 羽島市長不信任決議案が提出されるも否決

142 教室の冷房 特別教室も

▼羽島市内小中学校の普通教室(ホームルーム)の冷房は全国的にも早期に整備されました。しかし、理科室、家庭科室、音楽室などの特別教室の整備は不十分でした。一方、どんどん暑くなる夏で熱中症対策は待ったなしです。そこで、市へ予算要望したところ予算化され、特別教室のエアコン整備が進められます
▼ところで、災害時に学校体育館に避難した方々の健康を守るために体育館にエアコンを整備する市町村があります。
▼しかし、避難弱者といわれる感染症罹患者等の病人、妊婦や乳児、障がい者などは、一般の方が避難する体育館ではなく特別教室等へ避難していただくことが一般的です。そのためにも、特別教室のエアコン整備は急がれます。 ( HP閲覧回数 22,291 回 )