217 国立大附属小中学校で労基法違反

「国立大附属学校が17年以上残業代未払い、なぜ違法状態が放置されてきたのか」(中教審委員妹尾氏意見)

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▼2021/11/23の中日新聞朝刊に「国立大学附属小中学校で教員の残業代を払っておらず労働基準監督署の調査を受けている」という記事がありました。今回は三重大ですが、過去には高知大や北海道教育大でも同じような事案がありました。
▼私は県教委教育次長の時、当時の北海道教育大の労基法違反報道を踏まえて、岐阜大学との人事交流を担当する県教委職員へ「派遣している教員について、勤務条件に関する法令を遵守することと、教員が給与面で不利にならないようにすること」を岐阜大学に対して要請するよう指示しました。
▼今回の報道では、岐阜大学が「教員の時間外労働には労基法に基づいて割増賃金を支払っている」と回答したとあります。もしそうであれば問題は無いのですが、残念ながら私のところへは、真実か否かは不明ですが「36協定を結んだだけで、公立小中学校と同じように何時間残業しても月額給与の4%という定額のみを支払っている」と伝わってきます。もしそうならば「労基法に基づいて(割増賃金を支払っている)」というのは全くの誤りである可能性があります。岐大附属に勤務している教員は全員が真実を知っているはずですが、私も是非とも真実を知りたいです。
▼岐阜大学教育学部は岐阜県の学校教員を養成する要であり、併設されている教職大学院では中堅教員のスクールリーダー養成にも取り組んでいます。であれば尚更のこと、岐大附属には勤務条件に関しても岐阜県公立学校のお手本となっていただきたいものです。

高知大教育学部附属小中学校(2019年12月労基署是正勧告)

209 先生の残業手当不支給に判決   20211008

216 老人会で「羽島のあれこれ」を報告

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▼2021/11/18に地元老人会にお招きいただき「羽島のあれこれ」と題して1時間ほどお話をしました。話題は羽島市議会の状況、羽島市民病院の将来、羽島市役所新庁舎の紹介などです。40人ほどの人生の大先輩の方々に熱心に耳を傾けていただきました。
▼パソコンで作成したスライドをプロジェクターをお借りして大画面に映しながら話をしたので、多少は分かり易かったのではないかと期待しています。しかし、テーマが皆さんの興味関心にマッチしていたかどうかはやや不安でもあります。
▼もし来年もお招きいただけたら何の話をさせていただこうかな。小熊町や東小熊の歴史が面白いかなと思ったら私より詳しい人が何人もいらっしゃいました。いずれにしても、教壇に立っていた頃を思い出しながら、皆様に「清司君の話を聞いて良かった」と仰っていただけるようしっかり準備しようと思います。

215 教員を諦める若者達

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▼2021/過労死と背中合わせの学校 あこがれた教員をあきらめる若者たち《いま先生は》」が配信されました。今後3回シリーズで配信されるようです。
▼第1回目の今回は教員志望学生の生の声が取り上げられています。「教員の仕事は幼い頃からあこがれ、なおひかれる自分がいる。でも、家族との時間を犠牲にする一生は嫌だと思う自分もいる。『教師になる前に、現実を知ってよかったんだ』。そう自分に言い聞かせている。」という教員志望者の言葉はとても重いです。
▼「母校に教育実習に行ったことで、疑問は確信に変わった。運動部の顧問は部活が終わると、事務仕事で午後10時過ぎまで職員室にいた。自分も指導計画をつくるために遅くまでいたため、何人もが残っていることがわかった。『こうしないと仕事、終わらないでしょ』と顧問。」という「教員定額働かせ放題法(給特法)」に影響された教員の勤務状況が確かにあります。
子ども達の未来、日本の未来を考えると、このまま学校教育を崩壊させてはいけないという思いが一層強くなります。教員の働き方改革を頑張らなくては。

208 教員採用試験 ついに2倍割る
209 先生の残業手当不支給に判決
180 #教師のバトン
173 小学校教科担任制と臨時教員数
172 小学校教科担任制と教員採用