215 教員を諦める若者達

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▼2021/過労死と背中合わせの学校 あこがれた教員をあきらめる若者たち《いま先生は》」が配信されました。今後3回シリーズで配信されるようです。
▼第1回目の今回は教員志望学生の生の声が取り上げられています。「教員の仕事は幼い頃からあこがれ、なおひかれる自分がいる。でも、家族との時間を犠牲にする一生は嫌だと思う自分もいる。『教師になる前に、現実を知ってよかったんだ』。そう自分に言い聞かせている。」という教員志望者の言葉はとても重いです。
▼「母校に教育実習に行ったことで、疑問は確信に変わった。運動部の顧問は部活が終わると、事務仕事で午後10時過ぎまで職員室にいた。自分も指導計画をつくるために遅くまでいたため、何人もが残っていることがわかった。『こうしないと仕事、終わらないでしょ』と顧問。」という「教員定額働かせ放題法(給特法)」に影響された教員の勤務状況が確かにあります。
子ども達の未来、日本の未来を考えると、このまま学校教育を崩壊させてはいけないという思いが一層強くなります。教員の働き方改革を頑張らなくては。

208 教員採用試験 ついに2倍割る
209 先生の残業手当不支給に判決
180 #教師のバトン
173 小学校教科担任制と臨時教員数
172 小学校教科担任制と教員採用

 

214 「気候変動と経済」三菱電機元社長講演

[通算HP閲覧回数 45,696回 (2021/11/12現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2021/11/9に、母校であり校長として勤務もした岐阜高校で生徒と一緒に同窓会主催講演会を拝聴しました。講師は私の1学年下の元三菱電機社長杉山武史氏(S50年卒)です。演題は「『気候変動と経済』-今から始めること」でした。
▼「未来を変えるエンジニア」になりたくて工学部から三菱電機へ進まれたそうです。社会に役立つ「形のあるモノ」を造る喜び、造ってきた誇りが講演から伝わってきました。
▼講演では、時代を約10年毎に区切って、各時代の特徴を、高度成長、オイルショック、家電全盛とパソコン黎明、バブル隆盛と崩壊、失われた20年、と整理され、今後は気候変動を踏まえてどのように進むべきかについて話されました。
▼これからの日本産業の進路としては、今までの加工産業に代わる基幹産業を興さなければならないとされ、その基幹産業として食に関する事業を候補に挙げられました。気候変動に対応できるように、二酸化炭素排出を減らしたスマート農業や野菜工場、養殖漁業など、改善や改良ではなく本質的な変革を伴った新たな基幹産業の育成です。
▼最後には座右の銘として「人心一身」「利他の心」を説明され講演会は終了しました。
▼放課後には希望生徒約40人との座談会が開かれ、生徒からの途切れる間もない質問に対して、後輩達への熱い思いを込めて答えていただきました。杉山氏のこれまでの人生に裏打ちされた真摯な助言や示唆は、生徒にとってとても貴重な宝になったと思います。
▼杉山様、お忙しい中、本当にありがとうございました。私も、とても刺激を受け勉強になりました。




印象に残った杉山氏の言葉の幾つかを御紹介します。
〇【生徒の「人間はAIとどのように関わっていくべきか」の問に答えて】現在のAIの限界は、単一命題に対する対応(分析→結果)しかできない、複合的なことはできない(優先順位やトレードオフを考えることはできない)、こうなりたいという展望に基づいて判断することができないの3点。なので、単純作業はなくなるかもしれないが、人間が活躍する場は多くある。
〇【生徒の「社長になれた理由は何か」の問に答えて】与えられた仕事をしっかりやった。そのために専門外の分野も含め必死に勉強し努力した。学ぶことが大事だし自分の土台にもなる。勉強したり努力したりした時に仲間に助けられ周りとの関係性が築かれた。勉強する、人を大切にする、役割を果たす、この3点が大切。
〇【生徒の「十分便利になったけれどまだ成長を目指すべきか」の問に答えて】成長を目指すことは必要。成長を目指すことによって新しいものが生まれる。しかし、これからは成長とはいっても、人の富を増やすことから、不安の解消や楽しみの機会など生活の充実へと、成長の意味づけは変わっていくだろう。
1つの側面だけを見ていてはいけない(トレードオフとトレードオン)。
〇社長は偉い人ではない。経営判断を最終的に決定する役割を担う立場に過ぎない。〇創造の根本にあるものは興味や疑問。なぜかということをその背景から考える習慣を持って欲しい
〇何事も人がベース。チームとして人の集まりが力を持つ。

別件ですが『岐阜高校の校歌と空撮動画』です。(音が出ます)
校舎はすっかり新しくなりましたが懐かしいですね。
私が校長の時に昭和49年卒の方々にお願いして作成しました。

213 小学校のさつまいも収穫

[通算HP閲覧回数 45,345回 (2021/11/5現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2021/11/2に地元老人会の方々と一緒に、地元小学校1・2年生の生活科で実施されたサツマイモ収穫の手伝いをしました。
▼5月に植えた苗が育って丸々としたサツマイモがとれ、先生も子ども達も大興奮でした。苗植え( 188 地元小学校のサツマイモ作り )はコロナ過のため先生と老人会だけで行いましたが、現在は緊急事態宣言が解除されコロナ禍も落ち着いてきているので、感染予防対策を万全にした上で、子ども達が太陽の下で元気に収穫できて良かったです。
▼子ども達は、サツマイモの次にご近所の方のご厚意で畑のミカンも収穫させてもらい、休憩しながら食べていました。畑から収穫してそれをその場でみんなと一緒に食べる体験は貴重です。
▼子ども達の様子を見ていると、スマホで調べれば得られるような知識の記憶より、体験で得られる驚き、感動、不思議、興味、好奇心のほうが、子ども達の成長にずっと大切で役立つことが実感できます。

188 地元小学校のサツマイモ作り
147 小学生の体験学習
76 小学校農業体験感謝の会
12 小学校農業体験学習