61 市議会一般質問(R01/12月議会)

令和元年12月議会が開会しました。議員に初当選後半年経っての初質問です。教育委員会の所管事務のあり方について質問します。果たしてどんな結果が待っているのでしょうか。羽島市議会独特の御作法を間違えないか緊張しますね。   (HP表示回数 9,892カウント)

一般質問項目

令和元年12月定例会 議会日程

60 市総合計画とSociety5.0

2019/11/15開催の羽島市総合計画審議会を傍聴しました。この審議会では、長期的な視点から羽島市の将来像を定めるとともにその実現に向けた施策とその実施計画を示す羽島市総合計画を審議します。現在は平成27年から令和6年度までの第6次総合計画期間中で、令和2年度から令和6年度の後期実施計画案が審議されました。計画の詳細は別の機会として、委員の方から「『Society5.0の視点を踏まえた計画』とあるがもっと踏み込まないと時代変化のスピードに遅れを取ってしまわないか」という心配の声がありました。私は、行政事務効率化の根本は住民の本人確認のデジタル化だと思っています。Society5.0を意識すると、戸籍謄本、実印、印鑑証明、住民票、運転免許証などを揃えての本人確認でなく、IDとパスワードによる本人確認(スマホでのタッチで会計はこの方法)、つまるところマイナンバーカードによる本人確認を全ての行政事務で可能にすることが、まず最初に構想すべきことでしょう。マイナンバーカードと顔を読み取り機にかざしてパスワードを入力し、画面で申請内容をタッチすれば申請手続きはすべて終わりという新しい時代に乗り遅れないようにしたいものです。部分部分ではなく市行政全体の構想をキッチリと描いてから部分部分に手を付けることが大切です。

Society5.0の政府広報と紹介ビデオ  (そんな時代でも学校へ制服を着て鞄を持って通学するのは何か不思議な感じ)

羽島市のマイナンバーカード交付申請方法の説明(申請時来庁方式)

なお、2011年5月の地方自治法改正により「基本構想」の策定義務は無くなりました。羽島市総合計画も第5次、第6次という法的義務のあった従来の形式から進化させて、羽島市独自の自由な発想で、まちづくりだけでなく他の財政や行政組織、人事構想なども含めた市政全体を包括するような、そしてシンプルで事後評価しやすい計画にすべきなのかもしれません。教育界では、新しい学習指導要領でカリキュラム・マネジメントの重要性が示され、各学校が取り組んでいます。同じように、市にも行政運営マネジメントに対応する計画策定が必要なのでしょう。  (HP表示回数 9,547カウント)

カリキュラム・マネジメント(横国大髙木展郎名誉教授:NITS)

59 共通テスト記述はベネッセが採点

日本経済新聞によると、ベネッセが大学入学共通テスト記述式問題採点業務を61億6千万円で落札しました。期間は24年3月末まで。共通テスト終了後の約20日間で約50万人の答案を採点するには1万人程度の採点者が必要らしいです。ベネッセが採点者を集め、国と正答の条件や採点基準などを事前協議し、試験実施後に実際の解答を見て採点基準等を確定させるようです。NHKによると、ベネッセは共通テスト実施前に問題、正答、採点基準を入手するそうです。この仕組みならば当然ですね。しかし、ベネッセが2014年に起こした約3500万件の個人情報漏えい事件が脳裏をよぎります。この事件で私は500円の図書カードのお詫びをいただきました。(ひょっとして進研模試の採点アルバイトと同じ大学生が大学入試共通テストも採点するのだろうか。自分の記述問題答案とその採点結果の情報開示請求が殺到しそう。)

記述採点準備状況に関するベネッセ報道発表文 (もし著作権上問題があったら御連絡ください。報道発表文なので転載しても大丈夫とは思いますが。)

ところで、平成6年度実施へと導入見送りとなった英語民間検定試験は7種類ありますが、大学受験生は少しでも高得点を取るために、7種類から1種類に絞って、準備のために専用の参考書や模擬問題集を購入するでしょうし、練習に1~2年生で受験することもあるでしょう。その結果、実施業者は本番2回の検定試験受験料だけでなく、参考書、模擬問題集の代金や練習の受験料なども手にします。そして、恐らく大学受験生が受験する英語民間検定試験は、馴染みのある英検とGTECに集中すると思われますが、このGTECもベネッセが実施します。

見送りに関する萩生田文科大臣のコメント (こちらは官公庁の行政文書なので転載しても著作権上問題無いはずです。)

平成30年度の中学生の全国学力テスト(全国学力・学習状況状況調査)の採点や集計業務も約21億円でベネッセが落札しています。平成19年度から平成29年度までの小学校学力テストもベネッセだったと記憶しています。(この経験が共通テスト記述採点業務に活かされるのかな)

このベネッセは、私の孫が購入している「しまじろう」の「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ」などの通信教育、中学校や高校の参考書と問題集、大学入試の模擬テスト「進研模試」、大学入試センター試験自己採点を集計して国公立大学の合格可能性を判定する「データネット」などで有名な、幼児教育から大学までを広くカバーする教育界、受験産業界の巨頭です。

このようにベネッセは、従来から非常に多くの受験生の大学入試模擬試験の結果、センター試験自己採点結果、大学合否結果、さらに小中学校の全国学力テスト結果などの情報を持っていましたが、今回から新たに、英語民間検定試験を通して多くの大学受験生の英語力の情報、50万人の大学受験者の記述式問題の解答情報も持つことになります。さらに次の大学入試改革として検討が進んでいると思われるITを活用したポートフォリオ導入もベネッセが主導する可能性があります。学力や入試に関わる多くの情報がベネッセに集中しているこの状況に、何かもやもやとしたものを感じるのは私だけでしょうか。幼児教育から大学受験までを独占という批判だけでなく、対象が子どもたちの教育だけに私は恐ろしさすら感じます。文部科学省の大学入試改革の委員会や分科会、作業部会等にベネッセ関係者が委員として加わり主導しているとは思いたくありませんが、一度調べてみようと思います。

教育界、受験産業界の巨頭なので、学校にもしっかり食い込んでいて、営業活動で何回も学校訪問をしています。教員向けの研究会等の開催や情報誌の発行、受験生や保護者向けの進路講演会も実施しています。岐阜県内の市町村教育委員会にはベネッセと密接な協力関係を結んでいる教委もあるようです。私の手元にも何枚かの名刺があります。

報道によると「ベネッセの模試や教材を導入しないことで生徒たちになんらかの不利益があってはいけないからという理由でベネッセを選択せざるを得ない」と語る高校教員もいるらしいです。実際、大学入試共通テストの英語民間検定試験や記述式問題採点を行っている業者の模擬試験や参考書、問題集は、本番と共通する傾向があるとか、本番の情報を踏まえた資料や問題が載っているとか思って使いたくなるでしょうね。

長文になり申し訳ありません。教育界の話題なのでついつい熱が入ってしまいました。   (HP表示回数 9,345カウント)

58 議員研修会(海津市)

2019/10/29海津市役所での市議会議員研修会に参加し、早稲田大学マニフェスト研究所事務局長中村健氏の講演「期待される議会改革のあり方」を拝聴しました。講師の方は平成11年に27歳で徳島県川島町の町長に当選し、2期務めた後に地方自治を勉強するため早稲田大学へ進まれた方です。「民間は競争があるから時代とともに変化していけるけれど、役所は競争が無いので変化するインセンティブが無い」、「成果が重要、政治は結果が全て」、「目標が明確になると思考、行動が変わる、同じイメージを持てるようなゴール設定が重要」などのキーワードをお聞きし、「議員の仕事は市民の想いを形にすること」で講話は終わりました。勉強になりました。   (HP表示回数 9,222カウント)

57 市内公共施設のこれから

11/7に羽島市主催の小熊町タウンミーティングに参加しました。テーマは(1)地域による避難所運営、(2)市内公共施設の「いま」と「これから」でした。平成26年度末現在で市内公共施設は139施設で延床面積188,862㎡あります。その内、築後40年以上経過の割合は全体の約27%で、令和6年度には約60%まで増えるそうです。当然、廃止するか継続使用するか判断しながら、継続使用する施設は改修や改築をすることになりますが、その更新費用が年約45億円と試算されるそうです。岐阜県も同じような状況で、県議会では県有施設再整備対策特別委員会を設置して検討し、平成31年3月に提言を公表しました。県の場合は県立学校と警察が大きな割合を占めるのですが、羽島市についてはどのような状況なのでしょうか。もっと勉強したいと思います。    (HP表示回数 9,088カウント)

説明資料:市内公共施設の「いま」と「これから」

岐阜県議会の提言:県有施設再整備