397 市議会議員は何してるの? (20250411)

[通算HP閲覧回数 102,467回 (2025/4/11現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼「市議会議員は何してるの?」という質問をよく頂きます。昨年5月に議会見学に来た小学6年生へ議会の説明をしたときにも子ども達から尋ねられました。教え子から同窓会に呼ばれたときにも尋ねられました。元同僚の先生方と酒を酌み交わしたときにも尋ねられました。
▼確かに、議会が開会されているのは6月、9月、12月、3月の年4回なので、「議会がないときには何してるの?」と不思議に思われるのはもっともです。
市議会議員の仕事は、市長との二元代表制とか市政のチェック機能とか言われますが、「市民の生活をより良くする施策を実現する」が一番基本的な仕事だと私は思っています。私が様々な行事に参加するのは市民の活動や意見をできるだけ多く知るためです。そして、そのようにして集めた市民の活動や意見を踏まえて施策を練り、その施策を実現する方法を見つけ、実現に向けて体を動かす、これが市議会議員が年4回の議会の間に行うことだと、私は考えています。そしてこのHPはそのような私の考えや活動状況を表現する場と考えています。
▼3月議会が終了した区切りで、昨年4月から今年3月までの1年間の「羽島市議会常任委員会活動計画書・報告書」が議会HPに掲載されました。私が議会改革特別委員会委員長だったときに、議会活性化・常任委員会活性化を目指して全議員の意見をまとめた取り組みです。活動報告書には各議員自身の活動報告も載せています。この活動報告書から、市議会議員それぞれが議会閉会中にどのような目的でどのような活動をしてきたのか、その一端を知ることができます。なお、私が委員長を務めていたのは総務委員会です。

常任委員会活動計画書・報告書(羽島市議会HPへ)
行政視察報告書・政策提言(羽島市議会HPへ)

 

396 市議会会派「清和・清風・清流」結成 (20250404)

[通算HP閲覧回数 102,182回 (2025/4/4現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼令和7年度スタートにあたって、私たち8人の議員で結成していた羽島市議会会派「自民清和会」の在り方を見直し、3人、3人、2人の3グループに分けて会派届を提出しました。3グループに分けると言っても、各議員の政治的志や市政与党という立場に変化はなく、今までと同様に8人が同志として活動することに変化はありません。そのため、3グループの名前も、解散とか分裂とかではないことを明確にするため「自民清和会」から一文字とって「清」を冠する「清和」「清風」「清流」としています。
▼では、なぜ3グループに分かれることにしたのでしょうか。その理由を一言で説明すると「より効果的に、より効率的に議員活動できるよう改善する」なのですが、具体的には主に2点あります。
▼1点目。議会の一般質問では、最初に各会派の代表者が質問する「代表質問」があり、その後に各議員が質問します。代表質問は、8人会派でも1人会派でも代表者1人だけが質問します。これでは、1人会派の議員が代表質問により他の議員の前に優先的に質問できることになり、議員間の公平性の観点から大きな不均衡が生じます。この不均衡を是正するためには、「例えば2人以上の会派しか代表質問ができないようにする」、又は「各会派の人数をある程度揃えて代表質問する機会が全議員に公平に回ってくるようにする」というのが1点目の理由です。
▼2点目。今まで私たち8人が最大会派で、他には3人、2人、1人の少人数会派が6つありました。市議会には各会派の代表者1人が出席する会派代表者会議が設置されおり、この会議には、私たち8人会派の代表者1人、他の少人数6会派の各代表者6人が出席します。議員数は私たち8人と他会派10人の計18人であるのに対し、会派代表者会議出席者は、私たち8人会派から1人と他の少人数会派からの6人の計7人となり、著しく不均衡になっています。その不均衡を是正するためには、「例えば2人以上の会派からしか会派代表者会議に出席できないようにする」、又は「各会派の人数をある程度揃えて会派代表者会議出席者数が議員数を反映し易くする」というのが2点目の理由です。
▼今回の、私たち8人会派が、清和3人、清風3人、清流2人の「清」を冠する3グループへ分かれることが、ある意味では議会改革の一環であることをご理解いただけると幸いです。

395 羽島市副市長2人制へ (20250328)

[通算HP閲覧回数 101,767回 (2025/3/28現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2025/3/27に羽島市議会3月議会が閉会しました。3月議会は4月からの新年度に向けて予算や条例改正を審議し、新年度を円滑にスタートさせるための重要な議会です。予算に加えて条例改正では、適応指導教室を「こどもサポートルーム」へ名称変更し中島中学校内へ増設すること(昨年9月議会での私の提案が実現しました)や、副市長を1人から2人へ増員することなどを議決しました。
▼現副市長の石黒恒雄氏(64歳)は任期満了でご勇退されます。長い間、羽島市の発展充実にご尽力いただきありがとうございました。新しい副市長は國枝篤志氏(62歳)と鷲野俊樹氏(
64歳)です。(年齢は4月1日現在)
國枝氏は羽島市在住です。羽島市職員で秘書広報課長や理事兼市長室長など市の危機管理や政策立案・推進の中心にいた方です。私は若いときから奥様とは知り合いでしたが、ご本人とは市議になってから知り合いになりました。根拠に基づいて的確な判断をされる、とても信頼できる方です。
鷲野氏は岐阜市在住です。技術系の元岐阜県職員で、県都市建築部下水道課長、県美濃土木事務所長など技術系の
本流を経験されてきた方です。羽島市の技術系職員の良き理解者、指導者になっていただけるとともに、岐阜県とのパイプ役も務めていただけるなど、まさに羽島市に必要な人材です。

▼ところで話題は変わって、3月25日の全員協議会のことです。
▼市議会議員も県議会議員も国会議員も「重鎮とか長老とかベテランとか称される当選回数の多い議員が隠然たる力を持っていて、実際には彼らが議会や政治を回している」と言われることがあります。私も、議会運営や政治活動が「当選回数重視主義」で動く仕組みになっているな、と感じることがありました。そして、政治の閉塞感の根っ子にはこの「当選回数重視主義」があるのでは?と思うようになりました。
▼私は、選挙により負託を受けた議員はどの議員も分け隔てなく平等という「全議員完全平等主義」が実現されるべきと考えています。
▼そこで、全員協議会で私から羽島市議会が「当選回数重視主義」から「全議員完全平等主義」へ転換すること提案しました。具体的には、議員の序列付けの象徴とも思われる議員の並び順である議席番号、議席順を、当選回数優先の決め方から全議員平等なくじ引き方式への変更を提案しました。
▼採決の結果は残念ながら賛成7票、反対9票で否決されました。私と一緒に活動している若手でフレッシュな議員には賛成していただいたのですが、残念ながら当選回数の多いベテランや年配の議員には反対されました。既得権益を守るためと仮定すれば「さもありなん」なのですが、実際はどうなのでしょうか。
▼年功序列は日本の伝統ですが、年功序列から卒業しなければ閉塞感の打破、組織の活性化、改革の進展が望めないことは、企業経営者や第一線で働く若者達の常識であり組織マネジメントの基礎基本だと思っていましたが、どうも議会ではそうではないのかもしれませんね。

394 平均寿命と「ろうがい」「ろうえき」 (20250322)

[通算HP閲覧回数 101,497回 (2025/3/22現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2025/3/22の岐阜朝刊に平均寿命の記事がありました。岐阜県民の平均寿命は30年間で5.7年伸びて、1990年に79.6歳だったのが2021年は85.2歳になったそうです。健康寿命は69.7歳から73.9歳へ伸びたそうです。
▼私は今年の秋に70歳になります。岐阜県民の平均では4年後に健康を害し、15年後に死ぬことになるようです。0歳からの平均の話なのであまり気にしていませんが、70歳の平均余命はちょっと気になるところです。ネットで調べてみると70歳の全国平均余命は男15.6年、女19.9年のようです。(厚生労働省の簡易余命表はこちらから)
▼残り短いかもしれない人生、何か人の役に立つことをしながら生きていきたいものです。市議会議員の活動を頑張ります。中学と高校の古希同窓会のお世話を頑張ります。地元稲作水田の再ほ場整備に向けた取り組みを頑張ります。教育や子育て環境の充実を頑張ります。あれっ!、結構頑張ることがありますね。これからもご支援ご指導よろしくお願いします。
▼どこかで見た面白い「ろうがい」「ろうえき
◯「老害認定」される人の4つの特徴
「ろ」くに働かない。給料泥棒のように見える。
「う」ざいくらいに話が長い。昔話や武勇伝ばかりしてくる。
「が」んこで頭でっかち。すぐにキレる。過去の慣習や独自の価値観にこだわり続ける。
「い」ざという時は手のひら返し。ハシゴ外しも得意技。全体的にやり方がせこい。
◯「老益認定」される人の4つの特徴
「ろ」うどう基準法をキチンと守ろうとする。昭和の価値観を押し付けてこない。
「う」まくいかないことがあった時、親身になって改善策を一緒に考えてくれる。
「え」らそうにせず、若手と対等に接している。話しやすいし、相談しやすい。
「き」ちんと身だしなみが整っている。臭くない。きもくない。いやらしくない。
70歳近い私には身につまされます。反省!反省!。

 

393 中学生部活動の地域展開 (20250314)

[通算HP閲覧回数 101,274回 (2025/3/14現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2025/2/6に東京でスポーツ庁地域スポーツ課課長補佐文部科学省初中局財務課企画専門官から中学生部活動の地域展開について国の政策の方向性を説明していただきました。(初中局財務課が同席しているのは教員の特殊勤務手当を指導者謝金に充てればよいのではと提案したからです)
「休日部活動の地域移行」がスタートしたときには、「教員の働き方改革」つまり「学校の先生が土・日・祝日も休みなく働かなければならない状況を改善」するためと説明されていましたが、この2024/12/18発表の「地域スポーツ・文化芸術創造と部活動改革に関する実行会議」中間とりまとめではかなり様子が変わってきています。
▼この「中間とりまとめ」では、部活動改革は「急激な少子化への対応」を背景に「将来にわたって生徒が継続的にスポーツ・文化芸術活動に親しむ機会を確保・充実」することが主目的であり「生徒が希望する活動を主体的に選択できる環境の整備を図る事が重要」とされています。教員の働き方改革は補足的な考慮事項としてあげられているだけとなっています。
▼また、学校単位で学校管理下の部活動として行われてきた中学生のスポーツ・芸術活動を、「地域全体で関係者が連携して支え、生徒の豊かで幅広い活動機会を保障した活動へ改革」するともされています。そして、県や市町村がスポーツ・文化芸術施策を総合的に推進する中で、部活動改革も計画的に進めることを求めています。
▼まさに、私が市議会一般質問で提案してきた方向性と同じような内容となっています。というか、全体を俯瞰的に捉えればこのような方向性しかないことは当然と思われます。
▼なお、「地域移行」という名称については、学校内で運営されてきた活動を広く地域へ開き地域全体で支えていくという理念から「地域展開」に変更されます。同様に「部活動」は「地域クラブ活動」へと変化していくと思われます。また、学習指導要領においても次期改訂時にあわせて「学校部活動」と「地域クラブ活動」に関する記述の在り方が検討されるようです。
▼羽島市においては、「中学生世代のスポーツ環境や文化芸術環境の整備」は、教育委員会や学校の担当から、まちづくりや羽島市の魅力づくりとして市が一体となって総合的・計画的に展開できるように、市長部局の市民協働部の担当になりました。市長部局においては慣れない分野とは思いますが、折角全国的に先進的な取り組みとして注目されているのですから、より一層時代を先取りした施策の展開をお願いします

「学校部活動の地域連携・地域クラブ活動への移行に向けて」(スポーツ庁)のHPはこちら

「地域スポーツ・文化芸術創造と部活動改革に関する実行会議」中間とりまとめ の本文 (PDFファイル)