278 令和5年の教育動向など (20230101)

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明けましておめでとうございます。旧年中は格別な御高配を賜り、誠に有り難く厚く御礼申し上げます。本年もより一層の御支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。新しい年が夢と希望が溢れ光り輝く年となるよう微力ながら頑張る所存です。
▼令和5年スタートにあたって、国・県・羽島市の教育関係の話題を取り上げました。長くなってしまいましたが、年始のお時間があるときにでもお読みいただけると幸いです。

▼まずは岐阜県について
▼注目は、産育休補充講師を年度当初から任用できる ( 新聞記事はこちらへ ) という県教委と県財政当局の大英断です。運用がどうなるかは不明ですが、学校現場の教員の厳しい勤務状況の改善に向けて期待大です。また、教員志望者で残念ながら採用試験合格に至らなかった方々に1年間安定した教職の仕事を提供できるという点でも、教員志願者増につながります。堀教育長ありがとう。さすがですね。羽島市においても令和5年度当初からの実施を期待しています。

▼次は羽島市、私の市議会一般質問から
▼教育に関して羽島市議会一般質問で多くの提案をしてきました。行政の対応結果はどうだったでしょうか。代表的なものを幾つか御紹介します。( すべての一般質問の詳細についてはこちらへ )
令和4年12月議会。不登校の子ども達への対応を一層充実させるため、適応指導教室「こだま」の増設を提案しました。結果は、令和5年度予算でどうなるかですが、実現に向けた感触はgoodです。4月の市議会議員選挙の頃にははっきりしているかな。 ( 276 不登校支援の適応指導教室を増設 (12月議会一般質問) )
令和4年9月議会。近隣市町村では最も短い夏休みの延長を提案しました。結果は、教育委員の11月の会議で、教委事務局から3日間程の学校休業日増が可能という説明があったようです。その3日間増が10月のキッズウイーク増になるのか、夏休み増になるのか、どちらになるかは現時点では分かりません。どちらの増を選択するかは、子どもの意見も大切ですが、保護者の意見がもっとも重要だと思います。最終的には今年度中に教育委員の皆様の多数決により決定されます。いわゆるレイマンコントロールです。夏休みが周辺市町村と同じ程度の長さになることを期待しています。( 263 来年の夏休みは長くなるかな? ) ( 262 10月平日の休みを無くして夏休みを長く)
令和4年6月議会中学校部活動の地域移行について取り上げました。結果、11月の総合教育会議でスポーツ振興を所管する市長から「義務教育の一環の中でスポーツ文化活動を行うときに、保護者負担をさらに求めるという点については十分な検討が必要だと
思います。」という発言 ( 会議要旨はこちらへ ) があったり、新設された「新しい時代の学校構想検討委員会」 ( 新聞記事はこちらへ ) の検討事項に挙げらたりするなど、市内には前向きな機運が盛り上がっています。しかし、ここにきて令和5年度文科省予算案を含め国が腰砕け気味なこと ( 新聞記事はこちらへ ) が不安です。( 250 部活動の地域移行(議会一般質問) )
令和3年12月議会。市役所旧本庁舎の望楼(旧火の見櫓)の危険性を取り上げました。結果、望楼の竹鼻中学校生徒への危険性も重視され、市役所旧本庁舎は解体の方針となりました。( 226 旧市役所望楼の倒壊危険性 (12月議会一般質問その3) )
令和3年9月議会。GIGAスクール構想を推進するために授業支援アプリ「ロイロノート」、学校と保護者の情報共有アプリの予算措置を求めました。結果、令和4年度から全面的に予算措置され「ロイロノート」を安定的に利用できるようになり、学校と保護者の情報共有アプリ「すぐメール」も導入されました。( 205 議会でオンライン授業などを質問 )
令和2年6月議会。学校のコロナ対応により教員が疲弊して子供たちへのきめ細かな対応の時間が減ってしまうことがないよう、消毒作業などの外部発注を提案しました。結果、市長には早速実現していただきました。( 119 学校のコロナ対応と教員多忙化 )
令和元年12月議会。地域の絆づくりを重視すべきとの立場から、スポーツ・文化・社会教育を教育委員会から市長部局へ移管し、市長が将来構想に基づく施策を総合的・横断的に立案し、効率よく実行することを提案しました。結果、令和4年4月から市民協働部が設置され移管が実現しました。同時に、教育長が学校教育の発展充実にもっともっと集中して力を注ぐことができるようになりました。( 84 議会一般質問(12月) )

▼では国の動きはどうでしょうか。
▼12/23に文部科学省が来年度予算案文部科学省令和5年度予算案はこちらへ )  ( 予算案のポイントはこちらへ ) を発表しました。また、同じく12/23に文部科学省初等中等教育局財務課⾧ 村尾 崇氏が「教員勤務実態調査を踏まえた教師を取り巻く環境の在り方の検討」と題するレポート ( レポート本文はこちらへ ) を発表しました。ともに、来年度の文部科学省の政策の方向を示しています。
▼教員志願者を増やして質の高い持続可能性を確保するために魅力ある教員の勤務環境の実現を目指す「質の高い教師の確保のための教職の魅力向上に向けた環境の在り方等に関する調査研究会」 ( 調査研究会の議事要旨はこちらへ ) ( 配付資料はこちらへ )  の議論が注目されます。
▼学校現場に直接関係することでは、教員が生徒に接するときのバイブルである「生徒指導提要」 ( 関係するNHKの記事はこちらへ ) ( 「生徒指導提要」本文はこちらへ ) が改訂されました。行き過ぎた内容があると問題視されていた校則について「学校ホームページで公開するのが適切」とされていることなどが話題になっています。この改訂もこれからの教育が大きく変わっていく切っ掛けになりそうです。
▼学者や評論家の議論を私はあまり参考にしないのですが、学者のこんなメッセージ 「教員も子供も追い詰められる 長時間労働、校則、いじめ… 2022年の教育問題」 を見つけました。

▼最後に議会改革について
議員定数削減などの議会改革を、70歳以上で当選回数3回以上のベテラン現状維持派の議員に負けることなく進めるべきと考えています。( 251 議会改革第6弾 議員定数削減 )
▼2022年の新語・流行語にノミネートされたOBNをご存知でしょうか。Old Boy’s Network の頭文字です。男性中心の組織や人間関係を表す言葉で、男性中心の閉ざされた場での話し合いによって重要な方針・人事が決まるケースが多く、その仕組みが部外者を排除し組織の硬直性に繋がりやすい事実を指摘した言葉です。民主主義の殿堂である羽島市議会がそのような場所にならないように精一杯努めてまいります。もちろん、「選挙で選ばれた議員の駐車場は市役所出入口の近くが当然だ」、「選挙で選ばれたのだから市議会の議員控室は広くゆったりできる場所にすべきだ」というような、いわゆる議員の特権意識の排除にも努めます。 

 

276 不登校支援の適応指導教室を増設 (12月議会一般質問) (20221216)

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▼2022/12/13に羽島市議会12月議会一般質問で「不登校の子供たちへの支援について」を取り上げました。答弁では、子供たちのために不登校対策を進めようという森嘉長教育長の熱意が伝わってきました。適応指導教室の新設など来年度に向けた具体的内容もあり、前向きで期待が持てる答弁でした。
私の願いは、適応指導教室が、不登校だけでなく発達障害や学習障害の子供たちの、早期発見、早期対応、相談や支援活動、そして幼保小連携までも含めた総合的な拠点へと整備されることです。夢は膨らみますが、まずは不登校対応の拠点整備に向けて力を尽くします。
▼主な答弁は次の通り。
▼1点目。羽島市の状況について。羽島市の傾向として、新たに不登校になる児童生徒は減少傾向にあるが、継続して不登校になっている児童生徒が増加傾向にある。
▼2点目。学校の取組体制について。スクールカウンセラーなどの勤務体制に合わせて教育相談研修会やケース会議を行うことが難しく、時間をかけて専門的な立場からの助言や支援を受けることが困難な場合もある。今後、各学校において柔軟かつ継続的にケース会議を開催・協議できるよう工夫改善を行う。
▼3点目。早期発見について。これまでの方法に加え、一人一台整備されたタブレット端末の授業支援アプリ「ロイロノート」を活用し、児童生徒から学級担任に相談を行うことができるようにしている。また、学校情報配信アプリ「すぐ―る」の出欠席等連絡機能を活用し、保護者から学校に対して日常的に相談を行える機会を設けている。今後は、ICT機器による情報をはじめ、様々な情報を一元化し、児童生徒へのさらなる組織的な支援体制の在り方について調査研究する。
▼4点目。早期対応について。スクールカウンセラーなどは、児童生徒や保護者のカウンセリングや、児童生徒の日常生活の観察・記録等の業務を中心に行っている。加えて、教育相談委員会やケース会議等へ参加し、教職員に対する支援・相談の業務も相当な時間をかけており、個に応じた支援方法のみならず、学校のサポート体制についても助言・連携して取り組んでいる。また、児童生徒に向けた心の健康に関する授業やSOSの出し方にかかわる授業についても助言等を行い、未然防止の視点からの業務も行っている。
▼5点目。教育機会確保法について。適応指導教室の新設を検討。新たな適応指導教室は、日常の教育活動が行えるような学校と同様の環境が望ましく、市内学校の校舎で開設することについて検討。また、不登校に関する高度な専門知識と学校現場に対する十分な知見、そして組織マネジメントの経験のある人材の配置も必要であると考えている。

今回の一般質問の原稿と答弁はここからどうぞ
南谷清司の今までの議会一般質問はここからどうぞ

 

▼「不登校の子供たちへの支援」は、令和4年9月29日に、私の提案により所属する議会会派自民清和会から市長へ要望した事項です。予算要望活動だけではなく、議会の一般質問でも取り上げ実現に向けてダメ押しをした形になりました。私が市議会議員に立候補した大きな理由の一つは、議会活動(議会一般質問等)を通して「羽島市教育を一層発展充実させるための教育予算を獲得すること」です。そして、「教育は票にならない」と言われることもありますが、議員の教育の発展充実に向けた努力が重要で必要なことは、県教委で教育行政を主事級から部長級までの18年間担当して学んだことです。間もなく初めての議員生活の任期4年が終わりますが、羽島市の教育にどのくらい貢献できたでしょうか?

274 令4年12月議会一般質問(不登校) (20221202)

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▼ドイツとスペインに逆転勝利、ブラボー!!!!!!!!!!!!
▼2022/11/30に令和4年12月議会が開会しました。一般質問は9日、12日、13日です。私は13日午前10時頃に登壇予定です。
▼一般質問の傍聴は、市役所まで出掛けなくてもインターネットを経由してスマホやパソコンでも可能です。お時間がありましたら是非とも各議員の質問をご覧ください。
(市議会ライブ中継はこちらへ)
▼今回は、旧羽島市役所本庁舎(解体か保存か)、財政安定化対策(職員給料削減など)、地域イベント、防災、不登校に関する質問が多いようです。私は不登校児童生徒の現状、早期発見、早期対応、長期的支援などについて取り上げます。県教委での不登校対応担当課長(学校支援課長)の経験を生かして不登校の子供たちのためになる提案をしたいと思います。
批判や反対、不満や数値の確認がメインとなるような一般質問ではなく、政策提案を通して市長や市職員と議論を交わすような一般質問で、議会がもっと盛り上がることを期待しています。

(私の今までの議会一般質問についてはこちらへ)

271 小学校サツマイモ掘り授業のお手伝い

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▼2022/11/10に小学校の生活科授業(サツマイモ掘り)を、私が所属している老人会の方々と一緒にお手伝いをしました。今では、春の苗植えとともに毎年の恒例行事となりました。
▼今年は大変豊作で大きな大きなサツマイモが沢山採れました。小学生たちは大喜びですが、家庭で料理をされる保護者の方々にとっては、大きすぎて調理しにくいかもしれません。けれど、大きい方が良いとは限らないことに気付くのも大切な学習ですね。4C教育(Communication対話,Critical thinking論理的思考,Collaboration協働,Creativity創造)の実践です。
▼最後には、地元の方の御厚意で畑のミカンの木から2個もぎって食べました。スーパーのミカンよりちょっと酸っぱかったようです。



246 小学生のサツマイモ定植をお手伝い(老人会)

267 伝統のランドセルは重そう

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▼2022/8/28の岐阜新聞に「ランドセルの代わりに黄色のリュックサック」という記事がありました。小学生のランドセルの「高価で重い」という課題を解決するために、1968年に「ランリック」という黄色い通学用リュックサックが誕生し、現在では全国約340校で利用されているそうです。( 「株式会社マルヤス ランリック」のHPはこちら )
▼他にもランドセルのようなリュックがあるのか調べてみたら、豊岡鞄にスクールリュックUMIというものもありました。( 「豊岡鞄スクールリュック UMI」のHPはこちら ) 小学生が、重いランドセルを何とかしようと自分たちで考えて工夫した例もあるようです。( withnews「ランドセル重い、小学生が自ら解決! 便利グッズ製品化で大反響」の記事はこちら )
▼小学1年生が大きなランドセルを背負って登下校する姿は微笑ましいですが、重そうで大丈夫かなと心配になることも確かです。また、重いランドセルが成長期の体へ過大な負担をかけ健康に悪影響を与えているという情報に接することもあります。確かに、 気温や湿度が高いと重いランドセルを背負った登下校時の熱中症も心配になります。一方、入学前にランドセルを買ってもらい、それを眺めながら学校生活に夢や希望を膨らませることは、子どもの成長にとって意味あることだと思われます。また、ランドセルは日本の伝統となっているので、ランドセルではなくリュックのカバンで通学することは、同調圧力が強い日本の学校生活では仲間はずれにされないか、という心配もありそうです。
▼規則で通学鞄を指定している公立小学校はほとんど無い(羽島市立小学校では通学鞄はランドセルに限定されていません。)と思われるので、保護者と相談しながら、子ども達自身が何の心配や不安も無く、体格やその時々の気候にあわせて、使い易く安全で安心な通学鞄を選んで通学するようになると良いですね。

 

羽島市議会での議員に対する懲罰についてお問い合わせを多くいただいています。
該当議員一般質問の議会中継録画をご覧いただくことにより、各議員の思惑に影響されることなく真実に近づけると思います。
〇〇議員一般質問の議会中継録画はこちら (1分30秒~3分20秒の部分)
〇〇議員一般質問の議会中継録画はこちら (12分35秒~39分00秒の部分)
懲罰に対する賛成・反対討論の議会中継録画はこちら(6分20秒からと37分44秒から)
私の投稿記事はこちらです
265 議員に懲罰が科される(羽島市議会) 2022/9/30投稿