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▼2023/10/12の岐阜新聞に「県教員試験合格倍率3.37倍」の記事がありました。直近2年間の倍率が2倍を割っていた公立小学校教諭の倍率が2.30倍へと0.45ポイント改善し、3年ぶりの2倍超になりました。
▼岐阜県教育委員会が実施する公立学校教員採用選考試験には、小学校教諭、中学校教諭、高等学校教諭、特別支援学校教諭、養護教諭、栄養教諭の職種があります。全体では、令和6年度の採用予定数546人程度に対して、出願者数2025人、受験者数1852人、1次合格者数1143人、合格者数549人でした。その内の公立小学校教諭は出願者数536人、受験者数499人、1次合格者数413人、合格者数217人でした。 ( 令和6年度採用の受験者数や合格者数等の詳細 (県教委発表) )
▼全体の合格倍率が2.98倍から3.37倍へ、小学校教諭が1.84倍から2.30倍へと高くなり、より競争性が担保され、結果としてより優秀な人材の採用につながったと思われます。しかし、一次資料をチェックすると、倍率が上がったのは、受験者数が若干増えたのに対して採用数がかなり減少したことが理由のようです。例えば、小学校教諭では受験者数が485人から499人へと14人増加、対して合格者数は264人から217人へと47人減少となっています。 ( 令和5年度採用の受験者数や合格者数等の詳細 (県教委パンフより) )
▼県教委コメントには「一喜一憂することなく」とありますが、まさにその通りで、小学校教諭については「3年ぶりの2倍超」ではなく、「受験者がたまたま14人増えた」と理解しておく方が、より科学的なものの見方考え方のようです。
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