286 コミュニティ・スクール-教育総合会議 (20230224)

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▼2023/2/14に第2回羽島市総合教育会議を傍聴しました。協議題はコミュニティ・スクール(学校運営協議会)でした。なお、この学校運営協議会の委員は羽島市教育委員会が任命し、その権限と責任は法律で定められています。
▼総合教育会議では、市長と教育長を含む教育委員の間で活発な意見交換があり、充実した議論を傍聴できて勉強になりました。
▼最後に、学校運営協議会の機能の充実について、①人的機能(幅広い年代層の委員の選出、地域連携コーディネーターの活用)、②行政からの支援(地域・保護者へのさらなる啓発、地域の活性化支援、財政支援)、③学校運営協議会が持つ機能の強化、が課題として挙げられました。
▼今回の議論を聞いていてちょっと疑問に思った点があります。それは、学校運営協議会と地域学校協働活動の違いについてです。学校運営協議会の活動目的は地域学校協働活動の充実だ、というように勘違いしている方もいらっしゃるのかなと感じたことです。
▼学校運営協議会は、地域の方々が学校の行事や授業のお手伝いをすることが主な仕事ではなく(もちろんそれはとても大切な事ですが)、学校の運営方針などについて地域と学校が協議することが主な仕事であると定められています。地域の方々の学校を支援するボランティア活動のコーディネートは、地域学校協働本部や地域連携コーディネーターが中心という仕組みです。
▼学校運営協議会や地域学校協働活動がスタートしたのは私が県教委勤務の頃でした。当時から、このような勘違いが多くなりそうなことについて危惧していたので、議員になってから令和3年3月議会一般質問で、このような勘違いや危惧に関する質問をしました。
▼教育長の御答弁は、「今後は、コミュニティ・スクールの充実に向け、学校運営協議会では、学校運営の方針や体制、教育活動について協議することを主眼に置くとともに、地域学校協働本部の役割を担っていただいている各団体やボランティアの方には、学校支援や地域住民との協働活動を主眼として活動していただくことを基本的な方向としてまいりたいと思います。」でした。教育長のこのような思いが、教育委員・市教委職員・小中学校の校長教頭、学校運営協議会委員の皆様と共有されることを願っています。

コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の関係

コミュニティ・スクールの仕組み (学校の管理運営の枠組み)

地域学校協働活動の仕組み  (生涯学習の枠組み)

285 文化部地域移行-学校構想検討委 (20230217)

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▼2023/2/13に第2回羽島市新しい時代の学校構想検討委員会を傍聴しました。議題は、休日文化部活動の地域移行不登校児童生徒の対応でした。
▼出席された15人の委員の皆様は熱心に議論され、困難な課題の解決策を見つけようという熱意溢れる委員会でした。また、前回は、教育委員の参加はお一人でしたが、今回はお二人でした。昔は名誉職と揶揄されることもあった教育委員という役職ですが、お忙しい中にもかかわらず、羽島市教育の発展充実につながる知見を少しでも多く得ようと、積極的に傍聴される現在の教育委員の方々の姿勢には、頼もしさを感じます。
▼委員会では、羽島市内4中学校の文化部活動には、市内中学生の4分の1にあたる479人が、美術(184人)、パソコン(201人)、合唱(13人)、英会話(23人)、吹奏楽(36人)、茶華道(22人)に所属していることや、文化部活動に所属している中学1・2年生320名中260名(回答率約81%)のアンケート結果から、休日の活動について、吹奏楽部員はほぼ100%が月3回以上を、美術・パソコン・英会話の部員の約50%が月3回以上の活動を希望していることなどが報告されました。
▼確かに、竹鼻中学校だけにある吹奏楽部は、チーム活動であり学校対抗コンクールで成果を競う場面もあるので、月3回程度ならば休日にも活動していそうな気がします。しかし、吹奏楽部以外の文化部活動ではどうような状況なのでしょうか。現在は、休日に月何回、何人が、どのような理由で活動しているのかということも報告していただけたら、運動部活動と文化部活動の違いや休日における文化部活動のあり方などについて理解が深まったかもしれません。 ( 「250 部活動の地域移行-議会一般質問」をご参照ください )
▼不登校児童生徒の対応については、私の令和4年12月議会一般質問の内容に沿った議論でした。詳細は後日御報告したいと思います。
▼繰り返しになりますが、羽島市の教育のために熱心に議論いただく委員の方や、傍聴される教育委員の方々に、あらためて心から感謝申し上げます。羽島市の新しい時代の学校の未来は素晴らしい。羽島市議会も負けないように頑張らなければ

250 部活動の地域移行-議会一般質問 (20220624)
276 不登校支援の適応指導教室を増設 (12月議会一般質問) (20221216)
282 学校構想検討委員会 (20230127)
羽島市新しい時代の学校構想検討委員会の会議要旨はこちらへ (羽島市HP)

 

284 県立高校に研修主事配置 (20230210)

[通算HP閲覧回数 64,592回 (2023/2/10現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼令和5年4月から岐阜県立学校に研修主事を配置するという新聞記事がありました。
▼学校教育法施行規則改正を受けての措置だと思われます。この規則では、高校に「必ず置く(いわゆる必置規定)」主任主事として、教務主任、学年主任、保健主事、生徒指導主事、進路指導主事が定められています。規則改正でこれらに加えて「置くことができる(できる規定)」主事主任として研修主事が定められました。多くの県立高校では、研修関係は教務主任の担当だったのですが、教務主任から独立させたということになりそうです。
▼県立高校では高校管理規則で、さらに図書主任、学科主任、農場長、特別支援コーディネーター、教科主任、寮務主任、舎監、司書教諭などの役職もあります。また、副校長、主幹教諭という役職もあります。役職が多いので小さな学校では一人二役三役ということもあります。
▼主事主任は、校長や教頭などの管理職ではないので管理職手当は支給されません。しかし、主事主任は、職員間の連絡調整や指導助言などを担当する教諭ということで、1日200円の手当が支給される場合もあります。
▼現実的には、教員不足などで臨時採用の講師が多いことや、本務の教員でも経験や年齢に偏りがある中、これらの役職へバランス良く先生方を配置すること、いわゆる校内人事はなかなかに困難な作業で、校長の腕の見せ所です。もう2月ですので、校長は来年度に向けた校内人事に頭を悩ませていることでしょう。私も、先生方の意見に耳を傾けながら、より良い学校運営を実現できる校内人事を目指して、毎年度苦労しました。