412 猛暑40℃の水泳県中学総体 (20250725)

[通算HP閲覧回数 106,143回 (2025/7/25現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼7/23(水)~24(木)と2日間、岐阜メモリアルセンターの屋外50mプールで県中学総体水泳競技大会県水泳連盟副会長として参加しました。いつものように、各種会議、開閉会式、表彰式などを行いました。
▼この日のプールサイドは、周囲温度40.1℃、湿度32.0%、WBGT33.0℃でとても厳しい環境でした。この異常な暑さは70歳になろうとする私には堪えます。しかし、選手、競技役員(審判)、引率者に熱中症はなく、保護者の方お一人が看護師に不調を訴えられただけでした。無事大会を終えることができて感謝感謝です。関係の皆様、本当にありがとうございました。
▼この大会は全国中学校総体、いわゆる全中の予選も兼ねていて、全中参加標準記録より速く泳ぐと、今年は鹿児島県で開催される全中へ参加できます。例年より多い16人の中学生が全中へ行きます。おめでとう!
▼また、この大会の上位入賞者は東海大会へ参加できます。東海大会は愛知、静岡、三重、岐阜の4県持ち回りで今年は岐阜県の番でしたが、愛知県開催に変更となりました。岐阜県は東海4県唯一の屋内プールが無い県であるため屋外プール開催となり、雨・風・雷・熱暑の影響を全面的に受けるため岐阜県開催では競技環境が良くないことが理由のようです。
▼「今どき、屋外プールでの大会なんかに参加できるか!」と、「岐阜飛ばし」がいよいよ現実のことになるかもしれません。このような状況を知事へ直訴しようかな……。そんなことをするとお世話になっている県の職員の方々に迷惑を掛けるかもなので止めた方が良いかな……。

411 教員不足ついにココまで (20250718)

[通算HP閲覧回数 105,816回 (2025/7/18現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2025年7月12日付の岐阜新聞(1面)に、羽島支局の安井記者によるスクープが掲載されました。なんと、教員不足が子どもたちの学校生活に『直接的な不利益』をもたらしている、という内容。これは、これまでになかった切り口の記事で、教育関係者にとっては「とうとう、ここまで来てしまったか…!」という衝撃のニュースだったと思います。
▼今までもずっと「先生たちが忙しすぎる → 教員を目指す人が減る → 教員不足になる → 先生たちが忙しすぎる」という悪循環のなかで、学校は本当に大変な思いをしてきました。たとえば、教頭先生が授業に出るのは日常茶飯事。担任の先生が足りないので、本来は学校運営に専念する先生が急きょ学級担任を兼ねることもよくある話です。
▼そうなると当然ながら、子どもたち一人ひとりの様子に目を配る余裕も減ってきますし、トラブルが起きたときの対応も後手に回ってしまう。学校の方向性を、先生や保護者にしっかり伝える力も落ちてしまいます。それでも先生たちは「子どもたちに影響が出ないように」と、工夫を重ねながら本当に一生懸命やってきました。
▼でも、ついに… …そんな先生たちの努力だけでは、もうどうにもならない現実が来てしまったようです。
▼たとえば、年度のはじめには30学級に30人の担任がいてうまく回っていたとしても、年度途中で先生が病気になったり、産休・育休に入ったりしてひとり欠けてしまう。その代わりの先生が見つからなければ、担任のいないクラスが出てしまうわけです。そうなると、やむを得ず30学級を年度途中に29学級に減らす……という事態に。
▼つまり、子どもたちは「担任の交代」だけでなく「クラスの仲間まで変わってしまう」という大きな変化に直面することになるのです。せっかく仲良くなって、協力していいクラスを作ろうと頑張っていたのに……クラスが解体されてしまったらまた最初からのやり直し。これは子どもたちにとって本当に大きなストレスです。
▼いよいよ「学校崩壊」が現実のものとして目の前に迫ってきたのかもしれません。
先生の人事権を持っている県の教育委員会――頑張ってください、本当にお願いします。
▼ちなみに少し話は変わりますが、先日、参議院選挙の選挙公報が届いたので、岐阜選挙区の候補者6人の公約の中に「教育」という言葉が何回出てくるかを数えてみました。
結果は……A氏:「起業家教育の実施・充実」、B氏:「教育大国を実現する質の高い教育」、C氏:教育に関する記載なし、D氏:「教育の見直し」「衣食住の教育をより充実」、E氏:教育に関する記載なし、F氏:「教育・ひとづくり」「管理教育廃止、人格形成教育へ」……教育について触れていたのは6人中4人、合計で6回だけでした。
▼さらに比例代表の方を見てみると、「教育」を重点政策に掲げている政党は1つだけで、それ以外の政党を全部合わせても「教育」はたった2回しか登場しませんでした。……やっぱり、政治の世界では教育への関心はまだまだ低いままなんだなぁと感じざるを得ません。

【今回はいつもの文体とちょっと違うなと思われませんでしたか。実は、私が作成した文章を人工知能OpenAIのチャットGPTにブログ風へ修正させてみました。私が書いたオリジナルの文章は最後にあります。興味のある方は比較してみてください。】

【以下は、AIが校正する前の私のオリジナルの文章です。】

▼2025/7/12の岐阜新聞1面に羽島支局安井記者のスクープが掲載されました。教員不足が子供たちの学校生活に直接的な不利益を生じさせたことを伝える初めての記事です。教育関係者にとっては「ついにココまで来てしまったか!」という記事です。
▼これまで「教員の多忙化・先生の労働環境悪化 ⇒ 教員志望者の減少 ⇒ 教員不足 ⇒ 教員の多忙化・先生の労働環境悪化」という流れの中で学校は苦しんできました。教員不足で教頭先生が一般教員と同じように授業をしているのは当たり前の光景です。HR担任が足らず、学校全体の運営を担当していた先生が急遽HR担任を兼ねたりすることも当たり前の光景です。
▼これらの学校では、子ども達の様子に目配りしながら学校全体を運営する力が、当然のことながら落ちてしまいます。トラブルが起きたときの対応力も落ちます。学校が進む方向を先生方や保護者へ示す力も落ちます。そんな厳しい状況下でも、子ども達に少しでも影響が及ばないようにと、先生方が工夫しながら精一杯頑張ってきました。
▼しかし、ついにそのような先生方の頑張りではなんともならない状況がやってきたようです。
▼年度初めには30学級の学校に先生が30人いて各学級にHR担任を1人ずつ割り振っていても、年度途中に病気や産育休で先生が1人減ってその代わりの先生が見つからなければ、HR担任の先生がいない学級ができてしまいます。そうなると、やむを得ず30学級を29学級へ減らさなければなりません。
▼子ども達にとっては、年度途中にHR担任が替わるだけでなく、クラスの仲間までもが変わってしまうことになります。折角仲良くなったのに、一緒に協力して学級を良くしようと頑張ってきたのに、仲間がバラバラになってやり直しになってしまうわけです。
▼いよいよ学校崩壊が目の前に来たようです。頑張れ、教員の任命権者である県教委!
▼ところで、参議院選挙の選挙公報が届いたので、岐阜選挙区の6人の候補の公約等に「教育」関係が何回出てくるか数えてみました。A氏は「起業家教育の実施・充実」、B氏は「教育大国を実現する質の高い教育」、C氏はなし、D氏は「教育の見直し」「衣食住の教育をより充実」、E氏はなし、F氏は「教育・ひとづくり」「管理教育廃止、管理教育から人格形成教育へ」でした。「教育」関係に触れていたのは、候補6人中4人で計6回だけでした。
▼比例代表はもっと少なく、ある党が最重点政策として全面的に教育を打ち出している以外には、残りの党全部で「教育」はたった2回出てきただけです。相変わらず政治の世界の教育に対する関心は極めて低そうです。

408 私立高校授業料実質無償化 (20250629)

[通算HP閲覧回数 105,409回 (2025/6/29現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
私立高校授業料実質無償化が実施されそうです。ところで県立高校と私立高校の違いは何でしょうか。一般的には、県立高校は税金で運営されている高校私立高校は生徒が払うお金で運営されている高校、という認識かもしれません。しかし、このことが私立高校授業料実質無償化で大きく変わりそうです。
▼私立高校には国や県から多額の私学補助金が支払われています。私立高校は、その補助金と生徒が払う授業料などで運営されています。そして、私立高校授業料実質無償化が実施されると、生徒は授業料を払わずにすみ、代わりに、私学補助金に加えて授業料相当額の税金が国から私立高校へ支払われます。その結果、私立高校は税金で運営されている高校へと変化します。私立高校の先生の給料も税金から支払われるようになるわけです。
▼つまり、県立高校も私立高校も同じく税金で運営されている高校になるわけです。となると、最初に書いた、県立高校は税金で運営されている高校、私立高校は生徒が払うお金で運営されている高校、という認識は間違っていることになります。では、県立高校と私立高校の違いは何になるのでしょうか。
▼中学生が志望高校を決めるときに検討する項目は、施設設備・進学就職実績・部活・交通の便とスクールバス・教育内容・入試の仕組み・制服などが多いと思われます。しかし、施設設備や部活、スクールバスなどお金が必要なことについては、県立高校では私立高校と違って学校が独自に決定することはできません。予算という形で県議会、県知事、県教育委員会が決めます。
▼私は、県立高校も私立高校も、どちらも税金で運営される高校になるのであれば、県立高校も私立高校も、税金から学校へ支払われる金額を同程度にして、学校の判断でそのお金を使って学校運営できるようにすると、公平な競争が実現すると思っています。
▼公立高校入試に、共通テストと内申点の結果からコンピュータを利用して受験者の志望順に合格校を割り振る併願制の導入を検討するという報道がありました。
▼私は、この併願制を、公立高校と私立高校のすべての高校を対象に実施すれば、受験勉強や受験料・入学金を含め、中学生とその保護者の大きな負担軽減になると考えています。公立高校、私立高校と区別してみても、私立高校授業料実質無償化により、どちらもほぼ税金で運営されている学校同士になるのですから、入試でも公平に扱うべきと思います。学校の特色や入学してほしい生徒像などを入学者選抜にどのように反映させるかという課題は、公立高校にも私立高校にも共通する課題です。
▼実現できそうにないことばかりですが、県立高校と私立高校の違いを考えることは、教育制度の在り方の本質を考えることにつながると思って、いろいろ思いを巡らしています
▼新聞記事に「18年度入試から県内全域の公立高校を受験できる「全県一区制」が導入され」とありますが、これは私の最後の県教委関係の仕事です。昔のことですが。ところで、「全県一区制」導入により二極化が進んだというのは間違いです。

 

 

 

406 先生働き方改革の給特法改正成立 (20250614)

[通算HP閲覧回数 104,816回 (2025/6/14現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2025/6/11に、公立学校の先生の勤務条件を定める「給特法(公立学校教員給与特別措置法)」が改正されました。
▼私が羽島市議会一般質問で先生方の働き方改革推進を話題にしたときに、この給特法のことを「教員定額働かせ放題法」とか「天下の悪法、給特法」とか発言したところ、当時の議長から「天下の悪法という表現は議事録から削除すべき」と提案され削除した記憶があります。
▼この給特法の最大の問題点は、公立学校の教員を労働基準法の適用外としている点です。その一つが、公立学校の教員には、膨大な残業を強いながらもその残業時間を勤務を命じられた労働時間として認めず、一切の残業手当(時間外勤務手当)を支給しないと定めていることです。今回の改正では、残念ながらこの根本的な問題点は改正されませんでした。公立学校の先生方に労働基準法を完全適用するという至極真っ当なことが、恐らくは、先生に余りに多くの残業をさせているためその分の残業手当を払うお金がない、という理由で見送られたと想像しています。金がないのでサービス残業を強制するなど、まるでどこかのブラック企業のようです。
▼その代わりに、残業しなければならない先生にも、勤務時間終了後すぐに帰ってしまう先生にも、どの先生にも等しく
残業手当の代わりに給料の10%相当のお金(教職調整額)を支給することになりました。10%というのは概ね月16時間分(毎日1時間弱)の残業手当に相当します。勤務時間前の朝の登校指導と昼の休憩時間の給食指導だけでも月16時間は越えそうです。
▼一方、先生の働き方改革推進として、先生の業務量を減らすとか、先生の担当授業時数を減らすとかの様々なメニューが改正法に盛り込まれていますが、誰が何をいつまでにどう変えるのかという具体的なことは、相変わらず学校現場に丸投げとなっています。これでは、学校現場の負担が増えるだけで先生の働き方改革は進みそうにありません。むしろ「他の公務員より10%余分に貰っているのだから、このくらいのことはやって当然」と思われるような気さえします。実際に私は、県教委で人事管理の仕事をしていた時に「教員は4%(当時)貰っているのだから」と指摘されたことがあります。
▼6/13の羽島市議会一般質問で「羽島市ではR7/6/9時点で教員4人が未充足」という答弁がありました。教員配置は、県教委が定める「この学校はこの人数の教員で運営してください」という教員数があり、その教員数分の教員を県教委が4/1に配置します。そして、この4/1に配置されるすべての教員は、県の教員採用試験に合格した教員(教諭)であるのが本来の姿です。
▼しかし、教員志望者が少ないため採用試験に合格した教員(教諭)が不足する結果、必要教員数だけ配置できず、代わりに臨時採用の教員(講師)を任用する場合があります。この採用試験に合格した教員(教諭)が配置できなかった人数を未充足ということがあります。さらに、代わりの臨時採用の教員(講師)が見つからなくて、本当に先生がいない、足らないという場合があります。この先生がいない、足らないという人数を未充足という場合もあります。また、その学校に勤務していた教員が病休や産休・育休を取得したり年度途中に退職した場合には、その補充の先生が必要になります。そして、この補充の先生が見つからない場合もその人数を未充足という場合があります。
▼今回の答弁の4人未充足が、これらのどの未充足のことか分かりませんが、教員のなり手がいなくなってきていることは確かです。教員のなり手がいないということは、公立学校教育崩壊が目前に迫ってきていることに通じます。そして、一度崩壊しかけるとその勢いが急速に増していくことは容易に想像できます。このことを、今回の給特法改正の給料10%増で解決できるはずがありません。
▼批判ばかりしていても未来ある子ども達に申し訳ないので、学校教育の専門家として、また羽島市議会議員として、微力ながらも私にできる事をしっかりとやっていこうと思っています。ご指導と応援をよろしくお願いします。

詳細は文部科学省HPからどうぞ(ここをクリック)
文部科学大臣メッセージに対する論評(Yahoo!へ)
ある公立学校教員のつぶやき(Yahoo!へ)

 

403 小学生の体験学習 (20250523)

[通算HP閲覧回数 104,121回 (2025/5/23現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2025/5/21に地元小学校1・2年生がサツマイモ苗を植えました(総合的な学習の時間かな?)。約150本植えたので300個以上のサツマイモが収穫できそうです。
▼私も会員となっている地元老人会の方々がお手伝いをしました。多くの方にとっては小学生になった孫のためのお手伝いです。「孫のために頑張るぞー!」と、トラクターで耕したり、畝立てをしたり、石灰や肥料を散布したり、マルチを引いたりして準備万端です。
▼私からは、サツマイモの苗の植え方を子ども達に教えました。その際に、「苗は横に寝かして植えるよ。どうして横に寝かして植えるのかな。不思議だね。学校へ戻ったら先生と一緒に考えようね。」と探求的な学びのネタを提供しました。