270 旧本庁舎利活用の民間提案内容に驚く (20221104)

[通算HP閲覧回数 60,406回 (2022/11/4現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2022/11/1に、羽島市役所旧本庁舎の民間活力等による利活用の提案募集へ応募した2団体の提案概要が公表されました。羽島市が提示した条件のポイントは、民間事業者等を事業主体とし耐震改修費や維持管理費などを民間負担としていることです。
▼2022/11/2の中日新聞朝刊によると、応募したのは建築関連の学術団体と坂倉氏の建築事務所から独立した東京の建築デザイン事務所で、学術団体は子育て支援やカフェなどの複合施設を、建築デザイン事務所は坂倉準三氏を記念した建築美術館を提案したそうです。
▼私たち羽島市民が検討すべきなのは、何を創るかという夢の内容は当然ですが、事業主体はどこか、耐震改修費や維持管理費はどこが負担するのか、市の未来に大きな負担を残さないか、であると思います。
▼しかし、それぞれの提案書を読んだところ、私には市が提示している条件を満たしているとは思えませんでした。計画通りに進まなかった場合の責任を資金面も含めて誰が負うのかを示すことなく、旧本庁舎を利活用した夢を描いただけで、事業立ち上げ、費用負担、維持管理は羽島市の責任でというような提案に思えてしまいました。結果的に羽島市の未来に大きな負担を課しそうな気がして納得できませんでした。( 各団体の「羽島市旧本庁舎利活用の提案書」はこちらからご確認ください )
学術団体からと思われる提案では、総工費は約15億円と概算し、経費は羽島市予算(資金は民間負担という条件に反するのでは?)、都市再生整備事業関連補助金(羽島市が旧本庁舎を含む都市再生計画を策定し国へ補助金申請をした上で、国が交付決定してくれなければ幻の資金かも?)、公募した管理運営会社の出資(公募に応募する企業がなければ幻の資金かも?)、子育て支援施設関連の補助金(羽島市が補助金制度を精査して羽島市が申請するという前提のようですが、民間事業者が事業主体の条件に反するのでは?)、クラウドファンド(単純に考えれば民間から寄附を募る計画のようですが、寄附する人がいなければ幻の資金かも?)から調達する、としているようです。提案した学術団体は事業主体にもならず資金負担もしないように、私には読み取れました。羽島市が旧庁舎保存利活用委員会や保存利活用対策室を設置して運営するというような提案では、夢だけ描いて実質的には羽島市におんぶにだっこという印象を私は受けてしまいました。
建築デザイン事務所からと思われる提案では、クラウドファンディング、旧庁舎前の駐車場の一部に事業用オフィスを建てて運用しその収益を原資とする、としているようです。この建築デザイン事務所も資金負担はまったくしないように読みとれました。
▼以上はあくまでも私の印象ですので間違いがあるかもしれません。正確な提案内容は羽島市HPに掲載されている各団体の提案書を上記のリンクからご確認ください。
▼2022/2/28に羽島市旧庁舎あり方検討委員会から解体が最良とする答申235 市役所旧本庁舎は解体の答申 はこちらへ ) があったのですが、羽島市議会一般質問における数人の議員からの保存や時間を掛けた検討を求める意見などを受けて、今回の提案募集と2団体からの応募となったのかとも思われます。答申から今までの間に、旧本庁舎東側にそびえ立つ望楼(旧火の見櫓)が、大きな地震が起きて東側に隣接する道路や竹鼻中学校へ倒れてしまうようなことがなくてよかったです。市民の多くは解体して跡地を広場や駐車場にすべきとお考えのように聞いています。少しでも早く解体して、市民や中学生の安全安心が確保されることを願っています。( 226 旧市役所望楼の倒壊危険性 (議会一般質問) はこちらへ )

 

「羽島市旧本庁舎利活用方法の提案募集結果について」はこちら (羽島市HP)
235 市役所旧本庁舎は解体の答申
226 旧市役所望楼の倒壊危険性 (12月議会一般質問その3)

268 行政のDX推進で目指すべきもの

[通算HP閲覧回数 59,983回 (2022/10/21現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2022/8/19に岐阜県市町村議会議員セミナーで、高橋亮平氏の講演を拝聴しました。演題は「自治体におけるDXとは」でした。
①高度成長期⇒人口も財政状況も右肩上がりの中、新たに発生した社会課題を新たな財源で解決してきた。②少子高齢化の現在⇒人口減少、財政も右肩下がりの中、新たに発生する社会課題はありながら、財源がないため、今まで行ってきたことすら削減していかなければならない。③世界や社会が大きく変化した中で、政治や行政はどれだけ変われたか。④近い将来を見据えると⇒更に進む右肩下がりの財政状況の中、新たな社会課題の解決は必須であり、追加課題解決分も含めて、既存事業などは圧縮させていかなければならない。⑤このことは、行政職員が税金によってだけで解決するというスキームが破綻することを意味している。⑥この解決策として行政のDX推進がある
▼まとめると、アウトカム(政策成果)を最大化する方策としDX化を捉えるべきであり、目の前の事務をペーパーレス、ネット経由などにする事務量削減効果や市民サービス向上だけではなく、どのような政策効果が得られるのかをしっかり議論すべきということでした。
▼久し振りに、聴衆の興味関心に配慮した、筋の通った、そして分かり易い講演を聴きました。勉強になるとともに楽しい時間でした。



237 DXで「どこでも役所」

264 スクール・サポート・スタッフ大幅増へ

[通算HP閲覧回数 58,595回 (2022/9/23現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼文部科学省の令和5年度予算に向けた概算要求に、公立中学校部活動の地域移行支援や公立小中学校教育業務支援員(スクール・サポート・スタッフ)大幅増員があります。財務省予算査定、国会審議、岐阜県負担分の岐阜県財政当局予算査定、県議会審議など幾つかの壁があるので、実際に実現するかどうかは不透明ですが、是非とも予算化してほしいものです。
▼文科省の概算要求資料や報道によると、公立中学校の休日部活動地域移行を進めるために、①総合型地域スポーツクラブ、民間事業者、文化芸術団体と学校との連絡及び調整を担うコーディネーターの配置、②指導者の人材バンク設置や講習会開催の補助、③経済的に困窮する家庭の生徒が参加できない事態を避けるための財政的な支援などを要求しているようです。
▼また、公立小中学校の先生が、授業の質をより一層向上させるための授業準備や教材研究に注力できるように、プリントの印刷、採点、電話対応、新型コロナウイルス対策の消毒作業などを担うスクール・サポート・スタッフを、大規模校だけでなく過疎地の小規模校を除く全ての公立小中学校に1人配置できる規模の人数への大幅増員も目指しているようです。
▼これらについては、私が所属する羽島市議会会派からの羽島市への令和5年度予算要望にも盛り込みます

 

250 部活動の地域移行(議会一般質問)

262 10月平日の休みを無くして夏休みを長く

[通算HP閲覧回数 57,863回 (2022/9/9現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼羽島市議会で2022年9月13日午後の最後に、①将来の学校教育の在り方検討会議についてと、②小中学校の夏休み秋休みの見直しについて、一般質問する予定です。
羽島市議会一般質問 LIVE中継 はこちら(羽島市HP)
羽島市議会一般質問 録画中継 はこちら(羽島市HP)
①学校教育の在り方検討会議については、6月議会で中学校部活動の地域移行について一般質問した際に、今後は会議を設置して検討するという答弁を頂いたので、その設置時期、目的、検討内容、委員構成、運営方法などについて、学校現場の一般教員や保護者、児童生徒の気持ち、さらには教育に関する専門的知見を十分に踏まえた議論ができる仕組みづくりが重要なことなど、私の意見や要望を述べながらお尋ねします。
②小中学校の夏休み秋休みの見直しについては、羽島市の夏休みが県内で飛び抜けて短いことと、秋休みを兼ねたキッズウィークが県内では羽島市と羽島郡二町しか実施していないことを取り上げて、8月のまだまだ暑い時期の授業開始による、体育、学校行事、登下校などの熱中症対策や、10月の平日が休みになることによる保護者の負担の軽減、さらには学びに適した時期に授業を実施することの教育効果などの観点からその見直しを提案し、市教委の方針をお尋ねします。
▼夏休みが県下でも特に短いので、羽島市へ戻ることを躊躇したり羽島市から他市町へ転出しようかと思案したりしている先生方、また、10月の平日に学校が休みになり、仕事を休めないのに子ども達が家にいてお困りの保護者の方々、13日午後の市教委答弁にご注目ください。

平29/9教育委員会議事録「夏休み短縮とキッズウィーク導入」(PDFファイル)
令4/7教育委員会議事録「夏休みとキッズウィークの見直し」(PDFファイル)


羽島市議会一般質問 LIVE中継 はこちら(羽島市HP)
羽島市議会一般質問 録画中継 はこちら(羽島市HP)
261 羽島市9月議会開会 議案と一般質問

議会一般質問

261 羽島市9月議会開会 議案と一般質問

[通算HP閲覧回数 57,492回 (2022/9/2現在)、連絡先:info@minatani-kiyoshi.com]
▼2022/9/1に羽島市議会定例会(9月議会)が開会しました。私の一般質問は9/13(金)午後の最後です。質問項目は、①将来の学校教育の在り方検討会議についてと、②小中学校の夏休み秋休みの見直しについてです。内容の詳細は後日お知らせしますが、②は秋休み5日間中のキッズウィークとしての平日2日間の休みを無くして、夏休みを2日間長くしようという提案です。他に3人の議員からも羽島市の教育の今後に向けた質問があるようです。教育に関する議論の盛り上がりを期待しています。【 私の今までの一般質問はこちらへ
▼今議会にも多くの議案が提出【 羽島市議会9月議会提出議案の詳細はこちらへ (羽島市議会HP) 】されています。その中の一番の注目は令和3年度決算資料「令和3年度行政報告書」です。今までは、予算決算の詳細は市職員と議員しか把握できませんでしたが、これまで努力したきた議会改革の成果である「議会の見える化:議案のHP公開」により、市民の誰もが「何にどれだけのお金を使ってどのような成果を得たのか」をネットを通して知ることができます。是非とも御覧ください。【 令和3年度 行政報告書はこちらへ (PDFファイル) 】
▼この行政報告書に関する審議は予算決算特別委員会で行われます。9/20が総務関係、9/21が民生文教関係、9/22が産業建設関係の審議です。市民の皆様には、傍聴していただいて予算執行の実際についての理解を深めていただければ幸いです。

「羽島市議会9月議会提出議案」 の詳細はこちらへ (羽島市議会HP)
「令和3年度 行政報告書」 はこちらへ (PDFファイル )
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