476 県高校改革計画の策定開始 (20261016)

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◎県立高校改革の議論
▼岐阜県教育委員会では、今後の県立高校の方向性を示す「岐阜県高校教育改革実行計画」の策定に着手しました。産業界、教育関係者、学識経験者等からなる「岐阜県高校教育改革推進会議」が設置され、令和8年9月、11月、令和9年1月の計3回の会議を経て、今年度中に実行計画を策定する予定です。
▼過去の県立高校の教育改革には、私が40歳代後半のときに主担当として携わった「生徒いきいきプラン(平成14年発表)」があります。あれから20年以上が経過し、県立高校の教育改革が遅れ気味だとの指摘も聞かれる中、文部科学省からの要請もあり、今回の計画策定に着手することになったようです。
◎文部科学省の方向性
▼文部科学省は、令和8年2月13日、「高校教育改革に関する基本方針(グランドデザイン) ~2040年に向けた『N-E.X.T.(ネクスト)ハイスクール構想』~ 」を公表し、今後の高校教育改革の方向性を示しました。
▼このグランドデザインでは、策定の背景や必要性として、AIの実装などデジタル技術が目まぐるしく発展していることに加え、2040年には少子高齢化、生産年齢人口の減少、地方の過疎化が一層深刻化すると見込まれています。また、現在の人材供給の傾向が続けば、労働力需給ギャップが生じ、事務職等では人材が余剰となる一方、AI・ロボット関連分野などでは人材不足が見込まれると指摘しています。
▼さらに、将来を正確に予測することは難しく、どのような未来が訪れるか分からないことを踏まえ、生徒一人ひとりの多様な個性やニーズ、興味・関心に応じた学びを通じて、自己実現を支え、可能性を広げ、能力を伸ばすことの重要性を指摘しています。また、すべての高校生が家庭の経済状況等に左右されることなく、希望する進路を実現できるようにすることが、個人の幸福につながり、ひいては我が国の経済・社会の基盤を強くすることにつながるとしています。
▼高校改革の方向性については、2040年に向けた高校の姿として、次の3つの視点を示しています。
〇【視点1】不確実な時代を自立して生きていく主権者として、AIに代替されない能力や個性を伸ばすこと。学びの在り方を転換すること。
〇【視点2】我が国や地域の経済・社会の発展を支える人材を育成すること。最先端の学びを実現するため、高校の特色化・魅力化を進めること。
〇【視点3】一人ひとりの多様な学習ニーズに対応し、教育機会と学びへのアクセスを確保すること。
▼「岐阜県高校教育改革実行計画」は、このグランドデザインを踏まえ、示された高校改革の方向性を具体化するための計画となると思われます。また、県立高校の統廃合が計画に盛り込まれるかどうかも、県民にとっては大きな関心事ではないでしょうか。
▼いずれにしても、どのような未来が待っているのか予測できない時代だからこそ、自らの意志と判断でたくましく生き抜く生徒が育つような県立高校を、県教育委員会の英知を結集して創っていただきたいと思います。頑張れ、県教委!!!