2020/7/25岐阜新聞朝刊に30歳未満の男性官僚の約15%が数年内に辞職する意向だという記事がありました。内閣人事局の意識調査結果のようです。
男性と指摘されると、男女共同参画社会だけれど女性はどうなんだと思いますがその説明は見当たりません。また、官僚がどういう方を指すのかもよく分かりません。
一般的に官僚と言えば各府省庁で国の政策立案や遂行を担当する国家公務員のことですが、国家公務員試験総合職(Ⅰ種、甲種)合格者を高級官僚(キャリア)、一般職本省採用(Ⅱ種、乙種)合格者を官僚(ノンキャリア)と呼ぶことが多いようです。他にも専門職や高卒国家公務員試験に合格した人など様々な方が活躍しています。国家公務員は約58万人、その中で防衛省等を除いた一般職は約29万人です。今回の意識調査は、この約29万人の中の官僚の一部である約4万5千人からの回答の結果のようです。
以前から、国家公務員試験総合職(キャリア)を目指す優秀な大学生が減少しているという課題がありましたが、今では更に、合格しても30歳ぐらいで辞めていく人が多いということです。辞職意向理由では、①もっと魅力的な仕事に就きたい、②収入が少ない、③長時間労働で仕事と家庭の両立が困難、が上位を占めています。ブラック企業みたいです。何故こんなことになってしまったのでしょうか。
国会議員約700人が自分たちの好待遇や特権から国民の目をそらすために、こぞって公務員叩きを行った結果と言われたりもしますが、公務員や教員の勤務環境やキャリア形成、人事評価を改善しないと、優秀な人が公務員や教員にならなくなり、とんでもない行政や教育が行われる社会になってしまいます。そうなってからでは遅いです。日本の未来が非常に不安です。 ( HP表示回数 18,768カウント )
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