67 羽島市の下水道

2019/11/11午前に開催された羽島市下水道事業審議会を傍聴しました。羽島市内の下水道は平成12年度一部供用開始から18年が経過しています。市街化区域を中心に整備が進められ、平成31年4月のデータでは羽島市人口68千人に対して下水道普及人口は32千人で下水道普及率は約48%、その32千人の内の下水道水洗化人口は22千人で下水道整備区域内の下水道水洗化率は約69%、また全人口に対する下水道を利用している人口は約33%(22千人/68千人)のようです。将来的な財政シミュレーションでは、歳入の半分程度を一般会計繰入金等(毎年11億円~13億円)とする想定のようです。なかなかに厳しい状況です。

岐阜市では、この12月議会で令和2年4月から下水料金について平均改定率11.58%(値上げ)となる条例改正案が可決されたようです。今回の審議会資料によると羽島市はその岐阜市よりも安く、20㎥/月の使用料だと下水道料金は県内21市中安い方から2番目、高い方から20番目です。下水料金が安いのは良いことですが、逆に税金からの持ち出しも多いようでは、そのバランスについての検討が必要となります。岐阜県では広域化、共同化計画もあるようですが課題は多いようです。   ( HP表示回数 10,769 カウント )

羽島市下水道審議会 会議要旨 (R01/11/11開催)

64 空家対策協議会

2019/11/20開催の羽島市空家等対策推進協議会を傍聴しました。議題は「羽島市空家等対策計画 」の見直しでした。議論の中で印象に残ったことは、空家の所有者、管理者の特定の難しさでした。空家が放置されて危険な状態になるのは、住んでいる方が引っ越されたり亡くなったりし、その後相続等が発生して、現時点の管理責任者が分からなくなってしまう場合が多いようです。しかし、管理責任者の情報が何処にも無いかというと、固定資産税を払っている人や登記簿上の所有者などを行政機関ではある程度把握しています。課題は、その情報が個人情報なので目的外使用ができないということのようです。これを突破するには法令で私権を制限することになりますが、なかなか難しいようです。

ちなみに羽島市の状況は、平28年2月末実施の「空家等悉皆調査」では住居戸数26,180、空家等779,空家率2.98%となっています。また、自治委員等を通じた平28年2月末までの「空家基礎調査」では空家総数323、その内で何らかの問題がある空家134となっています。課題はこの134棟のようです

12月議会の答弁では、11月末現在で羽島市内の固定資産税納税通知書が不達となる建物は25棟(管理者不明)で、瓦や外壁の落下、隣地への立木の侵入などによる苦情のあった空き家は9件ということでした。

ところで、「空き家」と「空家」では定義が異なっていて使い分けているのですね。知らなかった!!    (HP表示回数 10,532 カウント)

63 羽島市財政安定化対策 (20191206)

2019/11/22に羽島市が財政の「安定化対策」を発表しました。近年の羽島市は堅実な財政運営を図ってきました。しかし、新庁舎建設、ゴミ処理施設建設、市民病院経営や少子高齢化、公共施設やインフラの老朽化等を踏まえると今後の財政運営はかなり厳しくなると予想されます。そのため、今のうちに財政の安定化を図っておく必要があり、この「安定化対策」がまとめられました。家計と同様で、収入を増やすことは容易ではないので必然的に支出を減らすことになり、市民には痛みを伴う対策になります。補助金・交付金見直し、受益者負担の適正化、老朽化した公共施設等の整理・合理化などは、羽島市が安定して発展していくためには避けては通れない道なのかもしれません。

11/30岐阜新聞に2018年度県内市町村決算の記事が載りました。羽島市は、財政力指数(財政の豊かさを示す指数)は0.77で県内21市中7番目の豊かさ、経常収支比率(財政構造の弾力性を示す指数)は97.2で同21番目の硬直化でした。この数値から何を読み取るべきかは、まだまだ勉強不足で判然としませんが、確かに県内他市町と比較して、羽島市は補助金・交付金や受益者負担が市民にとって優しい状況になっているように感じます。    (HP表示回数 10,279カウント)

羽島市財政安定化対策

羽島市財政安定化対策の説明