411 教員不足ついにココまで (20250718)

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▼2025年7月12日付の岐阜新聞(1面)に、羽島支局の安井記者によるスクープが掲載されました。なんと、教員不足が子どもたちの学校生活に『直接的な不利益』をもたらしている、という内容。これは、これまでになかった切り口の記事で、教育関係者にとっては「とうとう、ここまで来てしまったか…!」という衝撃のニュースだったと思います。
▼今までもずっと「先生たちが忙しすぎる → 教員を目指す人が減る → 教員不足になる → 先生たちが忙しすぎる」という悪循環のなかで、学校は本当に大変な思いをしてきました。たとえば、教頭先生が授業に出るのは日常茶飯事。担任の先生が足りないので、本来は学校運営に専念する先生が急きょ学級担任を兼ねることもよくある話です。
▼そうなると当然ながら、子どもたち一人ひとりの様子に目を配る余裕も減ってきますし、トラブルが起きたときの対応も後手に回ってしまう。学校の方向性を、先生や保護者にしっかり伝える力も落ちてしまいます。それでも先生たちは「子どもたちに影響が出ないように」と、工夫を重ねながら本当に一生懸命やってきました。
▼でも、ついに… …そんな先生たちの努力だけでは、もうどうにもならない現実が来てしまったようです。
▼たとえば、年度のはじめには30学級に30人の担任がいてうまく回っていたとしても、年度途中で先生が病気になったり、産休・育休に入ったりしてひとり欠けてしまう。その代わりの先生が見つからなければ、担任のいないクラスが出てしまうわけです。そうなると、やむを得ず30学級を年度途中に29学級に減らす……という事態に。
▼つまり、子どもたちは「担任の交代」だけでなく「クラスの仲間まで変わってしまう」という大きな変化に直面することになるのです。せっかく仲良くなって、協力していいクラスを作ろうと頑張っていたのに……クラスが解体されてしまったらまた最初からのやり直し。これは子どもたちにとって本当に大きなストレスです。
▼いよいよ「学校崩壊」が現実のものとして目の前に迫ってきたのかもしれません。
先生の人事権を持っている県の教育委員会――頑張ってください、本当にお願いします。
▼ちなみに少し話は変わりますが、先日、参議院選挙の選挙公報が届いたので、岐阜選挙区の候補者6人の公約の中に「教育」という言葉が何回出てくるかを数えてみました。
結果は……A氏:「起業家教育の実施・充実」、B氏:「教育大国を実現する質の高い教育」、C氏:教育に関する記載なし、D氏:「教育の見直し」「衣食住の教育をより充実」、E氏:教育に関する記載なし、F氏:「教育・ひとづくり」「管理教育廃止、人格形成教育へ」……教育について触れていたのは6人中4人、合計で6回だけでした。
▼さらに比例代表の方を見てみると、「教育」を重点政策に掲げている政党は1つだけで、それ以外の政党を全部合わせても「教育」はたった2回しか登場しませんでした。……やっぱり、政治の世界では教育への関心はまだまだ低いままなんだなぁと感じざるを得ません。

【今回はいつもの文体とちょっと違うなと思われませんでしたか。実は、私が作成した文章を人工知能OpenAIのチャットGPTにブログ風へ修正させてみました。私が書いたオリジナルの文章は最後にあります。興味のある方は比較してみてください。】

【以下は、AIが校正する前の私のオリジナルの文章です。】

▼2025/7/12の岐阜新聞1面に羽島支局安井記者のスクープが掲載されました。教員不足が子供たちの学校生活に直接的な不利益を生じさせたことを伝える初めての記事です。教育関係者にとっては「ついにココまで来てしまったか!」という記事です。
▼これまで「教員の多忙化・先生の労働環境悪化 ⇒ 教員志望者の減少 ⇒ 教員不足 ⇒ 教員の多忙化・先生の労働環境悪化」という流れの中で学校は苦しんできました。教員不足で教頭先生が一般教員と同じように授業をしているのは当たり前の光景です。HR担任が足らず、学校全体の運営を担当していた先生が急遽HR担任を兼ねたりすることも当たり前の光景です。
▼これらの学校では、子ども達の様子に目配りしながら学校全体を運営する力が、当然のことながら落ちてしまいます。トラブルが起きたときの対応力も落ちます。学校が進む方向を先生方や保護者へ示す力も落ちます。そんな厳しい状況下でも、子ども達に少しでも影響が及ばないようにと、先生方が工夫しながら精一杯頑張ってきました。
▼しかし、ついにそのような先生方の頑張りではなんともならない状況がやってきたようです。
▼年度初めには30学級の学校に先生が30人いて各学級にHR担任を1人ずつ割り振っていても、年度途中に病気や産育休で先生が1人減ってその代わりの先生が見つからなければ、HR担任の先生がいない学級ができてしまいます。そうなると、やむを得ず30学級を29学級へ減らさなければなりません。
▼子ども達にとっては、年度途中にHR担任が替わるだけでなく、クラスの仲間までもが変わってしまうことになります。折角仲良くなったのに、一緒に協力して学級を良くしようと頑張ってきたのに、仲間がバラバラになってやり直しになってしまうわけです。
▼いよいよ学校崩壊が目の前に来たようです。頑張れ、教員の任命権者である県教委!
▼ところで、参議院選挙の選挙公報が届いたので、岐阜選挙区の6人の候補の公約等に「教育」関係が何回出てくるか数えてみました。A氏は「起業家教育の実施・充実」、B氏は「教育大国を実現する質の高い教育」、C氏はなし、D氏は「教育の見直し」「衣食住の教育をより充実」、E氏はなし、F氏は「教育・ひとづくり」「管理教育廃止、管理教育から人格形成教育へ」でした。「教育」関係に触れていたのは、候補6人中4人で計6回だけでした。
▼比例代表はもっと少なく、ある党が最重点政策として全面的に教育を打ち出している以外には、残りの党全部で「教育」はたった2回出てきただけです。相変わらず政治の世界の教育に対する関心は極めて低そうです。