341 羽島市学校構想検討委員会 (20240322)

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▼2024/2/13に「第6回羽島市新しい時代の学校構想検討委員会」を傍聴しました。この委員会では、新し い時代の学校のあり方、教育課題、教育活動、学校運営、適正規模等に関する審議が行われています。委員は、大学教育学部教授2人、小中学校教職員3人、中学校運営協議会委員5人、自治会・PTA・児童委員・公募委員5人です。一般市民というより、学校の様子をよく御存知の方が中心の委員会のようです。
▼今回の協議題は「羽島市の新たな学校像」についてでした。市教委から、小中一貫教育(羽島市、北方町)、学校選択制(美濃市)、学びの多様化校(岐阜市)、教育課程特例校(瑞穂市岐阜大学附属)、合同授業・活動(山県市)の事例が紹介され、それらを参考に各委員の方々の自由な意見交換が行われました。委員会としての方向性の議論は次回以降のようです。
▼市教委配付資料に興味深いデータがありました。画像のデータは、市内5中学校等の保護者、教職員、学校運営協議会委員へのアンケート結果です。その内訳を見ると、保護者と教職員はほぼ同じ傾向でしたが、教職員と学校運営協議会委員とでは大きな違いがありました。概ね2倍以上の差がある項目をあげると、教職員より学校運営協議会委員の方が圧倒的に多かったのは、Q4のキ、カ、Q5のウ、Q7のエ、カで、逆に教職員の方が圧倒的に多かったのは、Q7のオでした。
▼私には、このような差が生じた理由は分かりませんが、学校教育法第21条に義務教育の目標が10項目定められていて、そのほとんどが教科書の内容を理解し活用できることに結び付いていること、つまりは学校の教員は「確かな学力の育成」が義務教育の基本的で重要な目標であることを意識していることかな、と思ったりしています。
▼「確かな学力」が、アンケートのQ4「子どもたちや我が子に身に付けさせたい、これからの社会人に必要だと思う力や姿は」の選択肢にもしも含まれていたら、結果はどうなっていたでしょうか。多くの子ども達が、お金を払って学習塾へ通っている現状から推察すると、かなり上位に入ってくるのかもしれませんね。
▼ところで、今から10~20年ぐらい前には、「学習意欲の格差」が話題になっていました。最近は、「まったく勉強しない子が大きな集団となって存在」「勉強する子はしっかりやっている」という、学習意欲でなく「学習習慣・学習量の格差」が顕著になってきたようです。
先生と子ども達の笑顔が溢れ、先生と子どの達の会話があちこちから聞こえてくる学校で、毎日何時間も教室で行われる国語・算数数学・英語・理科・社会・芸術・技術家庭・保健体育・道徳などの授業を、先生も子ども達も楽しく学んでいる姿を心に描きながら、「羽島市新しい時代の学校構想検討委員会」の議論に注目していきたいと思います。

【会議要旨】羽島市新しい時代の学校構想検討委員会 はこちらへ (羽島市HP)
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