114 市庁舎工事契約議案を否決 (20200514)

2020/05/13羽島市臨時議会で、新市役所建設工事の中で先行していた設備等工事契約の工期を、入札不調で契約が遅れた本体工事契約の工期に合わせるための契約変更議案が否決されました。契約変更額は工事総額40億円以上に対して工期延長に伴う1千万円程度、理由が入札不調の影響による工期調整と明確、工事中なので緊急性がある、また工事業者との信頼関係もあることからなど、通常はそのまま議決されます。勿論、各議案に対する賛否は、議員個人個人が自らの責任と見識によって決めることなのでとやかく言うべきではありませんが、この否決劇には驚きました

昨年度は全議員18人中、与党13人野党5人だったのですが、この4月から与党8人(現市政派)野党10人(反現市政派)となったので否決はその影響かなと想像したりしています。堀隆和議員と豊島保夫議員が否決すべきという反対討論をされました。5/14中日新聞朝刊によると、否決理由は議案の内容ではなく「委員会に付託し時間をかけて慎重な審議をすべき」ということのようでした。この理由は正当です。一方、本会議で議案審議日程について「会期を1日とし議案を委員会へ付託しない」ことを両議員を含め全員一致で議決しているのに、同じ日の内に、この自らの意思表示による議決結果とは正反対の「委員会へ付託すべき」という主張をするのは「?」です。一事不再議の原則からも疑問があります。慎重審議すべきならば、当日の議案審議日程議論の時に「この契約議案については慎重審議が必要なので、会期を2日にし、この議案を委員会へ付託すべき」と提案し議論するのが普通の対応のような気もします。もしそのような提案があれば私も賛成しました。他に、継続審議や職員給料削減条例のように附帯決議をつける方法もあります。議案の内容ではなく、議案審議日程という議会に責任がある理由で否決してしまっては、建設業者が大きな迷惑を被るとともに、羽島市政が混乱するだけで市民のためにはなりません。

どのようにして審議すべきかという議会の運営不手際により否決された議案は、次の議会へ誰がどのような理由で提案するのでしょうか。議案として審議するかどうか、どのようにして審議するかは、ともに議会が自ら決めることであり、議案の内容で否決されたわけではないので市には再度提案する理由が見つからないような気がします。反対討論した議員が責任を取って議員提案するのでしょうか。なお、同じく5/14中日新聞朝刊の記事中の豊島保夫議員(副議長)の発言「委員会のない臨時会」は誤りかと思います。今回の臨時会で、委員辞任後に直ぐ新委員が指名され、委員会を開いて委員長を互選しました。また、臨時会の会期も1日と決まっているわけではありません。すべて、議会が自ら決めることです。  ( HP表示回数 16,065カウント )