今春(平成31年3月)岐阜県教委が「中学校部活動指針」を発表しました。この指針が各中学校で確実に実行されれば中学校部活動は大きく改善されます。指針で示された改善ポイントは次の通りです。
- 「全校生徒全員部活動加入」のように部活動への参加を強制しない。
- 平日の朝練習は午前7時30分以降とする。
- 平日の活動時間は2時間程度以内とする。
- 平日5日間のうち1日以上の休養日を設ける。
- 休日の活動時間は3時間程度以内とする。対外試合等もできる限り終日に渡らないようにする。
- 土曜日・日曜日のいずれかを休養日とする。第3日曜日(家庭の日)は原則として休養日とする。
- 大会や対外試合等で休日に連続して活動する場合は、翌日に休養日を設ける。
- 年末年始やお盆期間等には活動日を設けない。
- 部活動として参加する大会や対外試合を精選する。
- 部費等の会計処理は各部保護者会が行う。
- 各中学校における運動部の設置数は複数顧問体制が可能な範囲とする。
- 教員の休日の部活動指導業務は原則一か月15時間程度(大会等をのぞく)とする。
- 教員には、休日のどちらか1日を含め、1週間のうち2日間は必ず休養日を設ける。
「定額働かせ放題法」と揶揄される給特法(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)の改善は国会議員のお仕事ですが、ブラック労働と言われる部活動指導の勤務環境改善は市町村教委の決定で可能であり、これはそのための指針です。なお、実際にどのように中学校部活動を改善するかは、この県指針により各市町村教委の権限と責任のもと決定されます。
県指針は以下のPDFファイルで御確認ください。
ピンバック: 137 中学校部活動を一部民間へ | 南谷 清司 羽島市議会議員南谷 清司 羽島市議会議員