44 羽島市事業仕分け

9/21開催「羽島市事業仕分け」を傍聴しました。この仕分けは、外部の視点を交えて議論・評価することにより、事業の目的や課題を明確にしながら行政改革を進めるものです。

今回のテーマは、①地域農業の支援(市内145の農事改良組合への活動支援、2019年予算2,845千円)、②トレーニングジム運営事業(市防災センター内のトレーニングジム、予算7,333千円)、③放課後子ども教室(足近、小熊、正木、竹鼻、福寿の5小学校で体験活動等を年間20回実施、予算1,181千円)でした。判定結果は写真の通りです。なお、議論内容や判定結果は市の政策決定のため参考資料となります。

事業仕分けではなく監査のような議論もありましたが、説明する市職員、専門家集団の仕分け人、無作為で選ばれた市民判定人の方々の、市を良くしたいという熱意が充満したとてもハイレベルな会でした。ありがとうございました。

事業仕分け動画(YouTube)

 

43 羽島市財政状況

羽島市議会予算決算特委で市財政状況について質問しました。執行部からは「市債の借入抑制と計画的返済に努めてきた結果、10年前と比較すると、公債費は24.8億円から15.3億円へ約4割減少させ、市債残高も117.2億円から59.6億円へ約5割減少させるなど堅実な財政運営をしてきた。その結果、実質公債費比率は15.6%から4.5%へと11.1ポイント改善将来負担比率は76.0%から12.0%へと61.0ポイント改善した。これらの指標は、ゴミ焼却施設建設、市役所新庁舎建設などにより今後は上昇する見込みであるが、事業の更なる「選択と集中」を進めながら、財源性、発展性、合理性等を踏まえた優先順位に基づく財源配分を行っていく。」と説明がありました。

平成30年度決算における財政指数・比率は以下の通り。

  • 財政力指数 0.77 (財政力を示す指数。数値が高いほど財源に余力があることを示す。)
  • 経常収支比率 97.2% (財政構造の弾力性を判断するための指標。高いほど児童・高齢者・障害者・生活困窮者などに対して行う支援や人件費、公債費等にお金を使っていることを示す。)
  • 実質公債費比率 4.5% 実質的な借金が財政規模に占める割合を示す指標。数値が高いほど返済の負担が重いことを示す。)

県内他市の状況(平成29年度決算から)

  •      財政力 経常収支 実質公債費
  •       指数  比率   比率
  • 大垣市  0.89  88.3   0.9
  • 各務原市 0.87  91.8   1.3
  • 可児市  0.87  94.3   0.1
  • 岐阜市  0.86  95.0   4.6
  • 美濃加茂 0.80  91.5   6.2
  • 羽島市  0.76  96.2   5.0
  • 瑞穂市  0.76  87.2   1.6
  • 多治見市 0.73  87.8  ▲1.9
  • 土岐市  0.66  92.3   5.3
  • 関市   0.63  90.4   4.6
  • 瑞浪市  0.61  88.8   4.3
  • 本巣市  0.61  84.8   5.4
  • 美濃市  0.55  94.1   10.8
  • 高山市  0.52  82.6   9.9
  • 海津市  0.50  92.7   10.9
  • 中津川市 0.49  93.2   10.5
  • 恵那市  0.46  86.0   6.0
  • 山県市  0.40  92.4   13.9
  • 下呂市  0.35  88.5   13.3
  • 郡上市  0.31  87.7   12.7
  • 飛騨市  0.31  91.7   13.6

参考までに

岐阜県の平成21年度決算では財政力指数0.55経常収支比率98.9%実質公債費比率19.1%(単年度では20.8%)で、県財政状況は非常に悪かったです。その結果、平成21~25年度の間、県職員は給料カットとなりました。私は最高で給料の12%がカットされました。厳しい時代でした。

34 市町村議会議員セミナー

(財)市町村研修センター主催の市町村議会議員セミナーに参加しました。議会改革の動向について山梨学院大学江藤利昭教授の講演を拝聴しました。議員報酬減額、議員定数削減は議会改革ではない(行財政改革?)、情報公開、議会中継、対面式議場、一問一答形式等は古い議会改革。これからの議会改革は、閉鎖的でなく住民と歩む議会、質問の場だけでなく議員間討議を重視する議会、首長の政策に対して是々非々とチェックする議会ではなく首長と政策競争する議会を目指すべき。住民自治の根幹としての議会であるべきという内容でした。なるほど、なるほどですね。勉強になりました。

33 市民との意見交換会

8/18に羽島市議会議員と市民との意見交換会が開催され、30人程の市民の皆様に御参加いただきました。テーマは「羽島をより魅力的にするには?」でした。新幹線や名神高速ICなど交通の便、自然環境、少ない自然災害、住民サービスなど多くの魅力を御指摘いただきました。一方、厳しい財政状況や土地利用の硬直化、狭隘な生活道路などの指摘もいただきました。私自身は、地域の人々の絆の中で緑に囲まれ心豊かに、そして充実した住民サービスや学校教育に頼りながらゆったりと安心して生活できる点が羽島の魅力だと考えています。

高山市のように観光や文化による交流人口増、各務原市のように産業振興による経済活動増、北方町のように住みやすいベットタウンによる定住人口増など、地域の未来には様々な方向性があると思いますが、羽島市の方向性としては、もちろんバランス良く力を入れるのは当然ですが、根本は何になるのでしょうか。現状では、住みやすいベッドタウンが土台になるのかなと思ったりしている今日この頃です。