羽島市議会予算決算特委で市財政状況について質問しました。執行部からは「市債の借入抑制と計画的返済に努めてきた結果、10年前と比較すると、公債費は24.8億円から15.3億円へ約4割減少させ、市債残高も117.2億円から59.6億円へ約5割減少させるなど堅実な財政運営をしてきた。その結果、実質公債費比率は15.6%から4.5%へと11.1ポイント改善、将来負担比率は76.0%から12.0%へと61.0ポイント改善した。これらの指標は、ゴミ焼却施設建設、市役所新庁舎建設などにより今後は上昇する見込みであるが、事業の更なる「選択と集中」を進めながら、財源性、発展性、合理性等を踏まえた優先順位に基づく財源配分を行っていく。」と説明がありました。
平成30年度決算における財政指数・比率は以下の通り。
- 財政力指数 0.77 (財政力を示す指数。数値が高いほど財源に余力があることを示す。)
- 経常収支比率 97.2% (財政構造の弾力性を判断するための指標。高いほど児童・高齢者・障害者・生活困窮者などに対して行う支援や人件費、公債費等にお金を使っていることを示す。)
- 実質公債費比率 4.5% (実質的な借金が財政規模に占める割合を示す指標。数値が高いほど返済の負担が重いことを示す。)
県内他市の状況(平成29年度決算から)
- 財政力 経常収支 実質公債費
- 指数 比率 比率
- 大垣市 0.89 88.3 0.9
- 各務原市 0.87 91.8 1.3
- 可児市 0.87 94.3 0.1
- 岐阜市 0.86 95.0 4.6
- 美濃加茂 0.80 91.5 6.2
- 羽島市 0.76 96.2 5.0
- 瑞穂市 0.76 87.2 1.6
- 多治見市 0.73 87.8 ▲1.9
- 土岐市 0.66 92.3 5.3
- 関市 0.63 90.4 4.6
- 瑞浪市 0.61 88.8 4.3
- 本巣市 0.61 84.8 5.4
- 美濃市 0.55 94.1 10.8
- 高山市 0.52 82.6 9.9
- 海津市 0.50 92.7 10.9
- 中津川市 0.49 93.2 10.5
- 恵那市 0.46 86.0 6.0
- 山県市 0.40 92.4 13.9
- 下呂市 0.35 88.5 13.3
- 郡上市 0.31 87.7 12.7
- 飛騨市 0.31 91.7 13.6
参考までに
岐阜県の平成21年度決算では財政力指数0.55、経常収支比率98.9%、実質公債費比率19.1%(単年度では20.8%)で、県財政状況は非常に悪かったです。その結果、平成21~25年度の間、県職員は給料カットとなりました。私は最高で給料の12%がカットされました。厳しい時代でした。